愛知県における多国籍な介護研修の実施
2023年3月26日、株式会社学研ホールディングス傘下のメディカル・ケア・サービス株式会社が、愛知県及び岐阜県に位置する認知症高齢者対応の「愛の家グループホーム」所属の特定技能外国人を対象に研修を行いました。この研修には26名のスタッフが参加。彼らはインドネシア、ネパール、ベトナム、フィリピンなど、多様な国籍から集まった人々です。研修内容は、介護福祉士の国家試験の出題範囲を中心に「看護や医療」「チームケア」など、重要なテーマが扱われました。次回の研修もすでに6月11日に予定されており、定期的なスキルアップが図られています。
多国籍なスタッフの重要性
学研ホールディングスでは、日本各地の事業所で特定技能外国人が活躍していますが、特に愛知県と岐阜県は、多国籍なスタッフが集まるエリアです。おおよそ30名が在籍しており、介護職という特性上、コミュニケーション能力が求められるため、言語や文化の違いを乗り越えるためのサポートが不可欠です。この研修では、日本語の理解を深めるための授業とともに、実務に必要な知識や技術が伝授され、在留資格「介護」を取得するための国家試験対策も進められています。
研修で深まる理解
研修は、介護現場で必要とされる技術や知識を参加者のレベルに応じて提供する形で進められます。これには、理学療法士や看護師など専門家が参加し、移乗介助や医療知識に関する講義が含まれます。今回、看護師による授業では、介護福祉士の国家試験問題から「看護・医療」がテーマにされ、実際の試験でよく出る専門用語や日本特有の言い回しも教えられました。実際の業務に役立つ「肺炎」や「脳梗塞」の理解も重点的に学びました。
研修参加者は、医療行為に関する積極的な質問を行う姿も見られ、知識への欲求が表れています。これにより、エンゲージメントが高まり、彼らの学びの質はより向上しています。
チームとしての絆を育む
この研修ではコミュニケーション能力やチームケアの重要性も強調されています。異なるバックグラウンドを持つスタッフが集まる場面で、価値観や文化の違いを理解するための活動が行われ、グループワークやゲーム形式によるアクティビティが盛り込まれています。これらの活動を通じて、参加者は和気あいあいとした雰囲気の中で、お互いの意見を尊重し合いながら問題解決力や協調性を育んでいます。
スタッフの声
研修に参加したインドネシア出身のスタッフは、「日本で働くことで多くを学べ、自分の成長を感じる」と語りました。日本での生活が充実しており、介護福祉士の国家資格取得や日本語能力試験のN2合格を目指して努力する姿勢が印象的です。また、ネパールからのスタッフも、「介護の仕事は自分にとって楽しく、コミュニケーションを通じて喜びを感じる」と述べ、仕事に対する期待感が伝わってきます。仲間同士のネットワーク支援も行われており、毎回の研修を通じて豊かな交流が生まれています。
今後の展望
メディカル・ケア・サービス株式会社では、特定技能外国人の受け入れを全国で進めています。これからも、彼らが介護の仕事の面白さややりがいを見つけ、自身の生活を充実させられるようにサポートを続けていく方針です。同社は、介護業界における人材育成の先駆者として、今後の更なる成長が期待されます。
企業の概要
メディカル・ケア・サービス株式会社は1999年に設立され、認知症ケアを専門として「愛の家」という理念のもと様々な介護サービスを展開しています。全国360以上の事業所を運営し、国内外での多彩な活動を通じて「認知症を超える」社会を目指しています。詳細は公式ウェブサイトで 확인できます。