YKK APが新しいトリプルガラス樹脂窓「APW 430/APW 430+」をリニューアル
YKK AP株式会社が、10月1日より発売する高性能トリプルガラス樹脂窓「APW 430」と「APW 430+」のリニューアルを発表しました。これにより、従来のトリプルガラス構造を変更し、約7%の断熱性能向上を果たしました。国内でトップクラスの断熱性能を持つこの製品は、高いデザイン性も兼ね備え、寒冷地だけでなく全国的に採用が広がってきています。
高断熱化の必要性と市場の動向
今年の販売トレンドを見ても、エネルギー消費の変化や異常気象の影響から、より高性能な窓が求められる傾向があります。特に、今後2030年には断熱等級5が義務化されることが予想され、建物に求められる断熱性能がますます高くなる中で、この新たな窓が登場しました。
機能面の強化
新しい「APW 430」の特徴として、空気層の厚みを従来の16mmから18mmに拡大した点があります。この変更により、窓の全体的な断熱性能が約7%向上し、冷暖房費用の軽減につながることが期待されています。また、熱貫流率も改善され、より省エネ住宅の実現が可能です。
商品のバリエーション
今回のリニューアルでは新たな窓種と仕様の追加が行われ、設計プランへの適応力が向上しました。高所用すべり出し窓やオペレーターハンドル仕様の追加により、利便性も向上。特に高所に設置される窓では換気がスムーズに行えるため、居住空間の快適さが増します。
さらに、「APW 430+」には新たにアングル付枠が設定され、関東以西の額縁納まりにも対応しやすくなりました。これにより、住宅の設計自由度が広がります。
新しい工法と対応力
また、付加断熱工法にも対応する新たな水切が設定されたことも注目です。これにより、施工性や水密性の向上が期待され、より高い断熱等級を目指す住宅にとってますます有益な選択肢となるでしょう。
新しい「APW 430/APW 430+」は、快適な暮らしの提供とともに、高断熱住宅の普及に貢献すると期待されています。さらに、2025年度には56億円の売上を目指しており、業界全体にも大きな影響を与える可能性があります。
YKK APが提供する新しいトリプルガラス樹脂窓は、これからの住宅に求められる性能を備えた大きなステップアップを実現しています。これが多くの家庭に快適な住環境をもたらすことでしょう。