デジタルツインプラットフォーム「CalTa M42」の魅力
国内のスタートアップ企業3社が協力し、手間いらずの新たな3Dデータサービス「CalTa M42」が誕生しました。株式会社Liberaware、CalTa株式会社、及び株式会社マップフォーの共同開発により、このサービスは内業が不要で簡単な操作で広範囲の3次元点群を自動生成することを可能にしています。
新サービスがもたらす利便性
この「CalTa M42」は、デジタルツインプラットフォーム「TRANCITY」と、3次元データ計測システム「SEAMS」の機能が統合されたものです。専門知識や高性能なPCがなくても、歩行計測後にデータをアップロードするだけで、ノイズが除去された高精細な点群データと写真を重ね合わせたデジタルツインを自動で生成します。このサービスの導入により、インフラ現場の管理業務がさらにスムーズに進行することが期待されています。
特徴的な機能
「CalTa M42」にはいくつかの注目すべき機能があります。まず、専門的な知識が求められないシンプルな操作性が挙げられます。ユーザーは複雑な解析作業を行う必要がなく、誰でも容易に扱うことができます。次に、短時間で広範囲の点群データを生成できる速度も大きな魅力です。加えて、高いパフォーマンスにより、快適な作業環境を実現し、生成したデータをチームメンバーと迅速に共有することができるのです。
参加企業の役割
このサービスの実現には、各社がそれぞれの専門技術を持ち寄っています。CalTaは、デバイスを問わず、データをアップロードするだけで簡単に3次元データを生成できるプラットフォーム「TRANCITY」を開発しています。マップフォーは、軽量で持ち運びに便利なバックパック型レーザースキャナ「SEAMS ME」を製造し、公測量レベルの点群データを取得できるシステムを提供しています。そしてLiberawareは、その映像処理技術により、TRANCITYのデータ分析をクラウドベースで行えるようにしました。
ユーザーの声
JR東日本のプロジェクトマネジメントオフィスの芝寛様は、鉄道建設プロジェクトにおける「CalTa M42」の導入を非常に歓迎しています。従来の作業フローでは多くの時間とコストがかかっていた点群データの取得と解析を、一貫したプロセスにまとめることで、大幅な効率化を実現できることへの期待が寄せられています。彼は新しいソリューションによって、鉄道建設のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進できると述べています。
CEATEC2024への出展
新サービス「CalTa M42」は、2024年10月15日から18日まで幕張メッセで開催される「CEATEC2024」にも出展されます。実機の「SEAMS ME」とデジタルツインが生成された実際のデモンストレーションを体験できる機会です。CEATEC AWARD 2024 デジタル大臣賞を受賞したTRANCITYとの連携も注目されています。
まとめ
「CalTa M42」は、従来の複雑なデータ処理を簡素化し、誰でも手軽に高精度な3Dデータを持つことができる革新性を持つサービスです。このサービスが新たなインフラ管理のスタンダードとなることが期待されます。