TRUSTART、R.E.DATAに全国2万棟のホテル登記情報を追加
不動産テック企業であるTRUSTART株式会社は、同社が開発したプラットフォーム「R.E.DATA」に新たに全国2万棟を超えるホテルの登記情報を追加したと発表しました。これにより、不動産関連業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速します。
ホテル市場の現状
訪日外国人客数が過去最高を記録する中で、日本のホテル市場は売買や再開発の動きが活発化しています。しかし、従来の調査方法では、対象となるホテルの権利関係や担保状況を一つずつ確認する必要があり、これが意思決定のボトルネックになっていました。これを解決するために、TRUSTARTは地番や家屋番号といった詳細な情報に基づくデータベースの拡充に取り組んできました。
R.E.DATAの新機能
今回のホテル登記情報の追加により、ユーザーはエリア、アクセス、敷地の広さ、部屋数などの条件で情報を絞り込み、所有権や担保権に関する詳細な情報を一括で取得できるようになります。これにより、不動産事業者や金融機関は従来の手間のかかる調査業務から解放され、業務の効率化が実現します。
不動産事業者のメリット
1.
調査時間の短縮: ホテルの買収や仲介時に、個別の登記情報を取得する必要がなくなるため、初期調査の時間が大幅に短縮されます。
2.
迅速な意思決定: 所有者や担保の情報を瞬時に把握できるため、「買うべきか」「仲介すべきか」といった判断を迅速に行えます。
3.
戦略的営業: 特定エリアの所有者構成を分析し、ターゲットを効率的に絞り込むことが可能になります。
金融機関のメリット
- - 市場分析の高度化: 全国のホテルの売買動向や融資先の把握・分析が可能になり、自行の融資戦略に役立てることができます。
- - 新しい融資先の開拓: 未融資のホテオーナーを特定し、アプローチすることで、新たな融資先を開拓できます。
TRUSTART代表のコメント
TRUSTARTの代表取締役である大江洋治郎氏は、現在の日本のホテル市場は急激な変化の中にあり、従来の非効率な調査方法がビジネスチャンスを逃す要因となる可能性があると述べています。このデータベースは、単なる情報収集にとどまらず、事業者にとっては新たな戦略を生み出す武器となります。
今後の拡大計画
TRUSTARTは、R.E.DATAの機能をさらに拡充し、2025年には工場や駐車場、12月には倉庫の登記情報も追加予定です。これにより、企業の営業活動や戦略立案に寄与することを目指しています。
R.E.DATA Plus について
また、TRUSTARTは「R.E.DATA Plus」を通じて、全国の多種多様な不動産ビッグデータを収集しており、法人や個人向けのプロファイリングや業務の効率化を可能にしています。全国の登記情報はもちろん、土地面積や用途地域などの条件でデータを抽出できるサービスとして、多くの業界に利用されています。
会社概要
TRUSTART株式会社
- - 代表者: 大江 洋治郎
- - 事業内容: 不動産ビッグデータ提供、不動産調査事業
- - 本社所在地: 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館7階
- - 設立年: 2020年5月
- - URL: TRUSTART公式サイト
- - お問い合わせ: コンタクトフォーム