社会実験Exographとは
生活保護費の支給とプライベート情報の収集が交差する新たな試みが始まります。株式会社Plasmaが実施する社会実験Exographは、生活保護費132,930円を提供する代わりに、参加者が私生活のデータを動画として提供するというもの。2023年11月1日から東京都内で行われるこの実験は、特に30歳前後の世代を対象としており、データのマネタイズに挑戦します。
社会背景と実験の意義
近年、AIやロボット技術の進化を背景に、既存の仕事の在り方が根本から見直されています。このような環境において、単なる経済成長から離れた新しい社会の形を探る試みが増加しています。働かなくても充実した生活を送れるようになる可能性がある中で、納税や労働に加えて「生き様のデータ」を提供することで新しい形の社会貢献が実現できるのではないかと考えられています。
本実験は、この新しい価値観に対する社会の反応を見極める重要なステップと位置づけられています。生活者が自身のデータを提供することで、金銭的対価を得る仕組みが本当に機能するのか、という点が注目されます。
実験の詳細
実験は以下のスケジュールで進行します:
-
11月1日-11月15日:参加者募集開始
-
11月15日-11月22日:参加者面接
-
11月25日-12月25日:動画データの収集
収集されたデータは、消費財メーカーや専門家へのヒアリングをもとに、今後の可能性を模索します。もしこのデータ収集が1万人規模に拡大した場合に、どれだけの売上が見込めるのかを推定し、その結果は2024年1月末に発表される予定です。プライバシーに配慮し、収集されたデータは匿名化され、一般公開されることはありません。
Plasmaのビジョン
株式会社Plasmaは、「科学技術で社会をもっと前へ進める」というビジョンを掲げています。AIやIoTなどの最先端技術を用いて、社会や企業の課題を解決し、新たな価値を提供することを目指しています。また、Exographプロジェクトを通じて、データ駆動型社会の可能性や課題についても真剣に検討していく方針です。
-
会社名:株式会社Plasma
-
所在地:東京都目黒区目黒2-11-3
-
設立日:2019年11月1日
-
代表者:遠野宏季
-
公式URL:
Plasma公式サイト
この新たな社会実験により、私たちの生活の在り方やデータの価値について、一緒に考え、議論していくきっかけとなればと思います。