訪問看護の効率化
2025-03-10 11:14:19

HITO病院とNTT Com、テレビを使った訪問看護の新しい試みを開始

HITO病院とNTT Comによる訪問看護の新しい実証



社会医療法人石川記念会HITO病院とNTTコミュニケーションズは、2025年3月から高齢者向けの訪問看護に関する効率化を実証するプロジェクトを開始します。これは、高齢者が普段使っている自宅のテレビを利用するもので、実証では株式会社チカクが開発したビデオ通話サービス「ちかく」を採用します。

背景



日本の医療現場では、高齢化社会が進行し、特に在宅高齢者が増加しています。このため、訪問看護の需要が急速に高まっており、看護師が24時間365日体制でオンコール対応を行うことは大きな負担となっています。現在のコミュニケーション手段では患者の状態把握が難しく、訪問の優先順位を決定するのが困難です。

そうした課題に対して、HITO病院とNTT Comは、Wi-Fi設定不要でテレビに直接接続可能な「ちかく」を使用することで、よりスムーズな訪問看護が可能になると考えています。

実証概要



本実証プロジェクトでは、以下の3つのポイントに重点を置いて進めます。

1. テレビを活用した業務効率化
患者宅に設置した「ちかく」を通じて、訪問看護師がスマートフォンからビデオ通話を行い、患者の容態を確認します。これにより、訪問にかかる時間を短縮し、柔軟な対応が可能となります。

2. コミュニケーションによる不安解消
患者やその家族が自宅のテレビを使って看護師に連絡し、容態確認を行うことで、訪問看護同様の安心感を得られるかどうかを検証します。家のテレビを通じたコミュニケーションの重要性が注目されています。

3. 記録業務の効率化
ビデオ通話の会話を録音・要約することで、記録や申し送り業務の効率を検証します。この機能により、看護師の業務負担を軽減できる可能性があります。

各者の役割



プロジェクトには、HITO病院とNTT Comがそれぞれ異なる役割を持って参加します。HITO病院は実証フィールドを提供し、患者に協力を依頼します。また、ソリューションの評価や分析にも関与します。一方、NTT Comは全体の統括を行い、必要な通信環境や機器調達を支援します。

今後の展望



HITO病院とNTT Comは協力し、訪問看護の業務効率を向上させるサービスを検討中です。同時に、高齢者看護におけるICTの活用を進め、人手不足という大きな課題にも立ち向かいます。また、NTT Comは「ちかく」の機能を拡充させ、医療業界におけるオンラインでの定期面談など新たな提案も計画しています。

この取り組みによって、より良い医療サービスの提供が期待されます。高齢者とその家族が安心して生活できる社会を目指して、今後の進展が注目されます。


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会社情報

会社名
社会医療法人石川記念会HITO病院 NTTコミュニケーションズ株式会社
住所
電話番号

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