総務省情報通信審議会でTPMS・RKEシステムに関する議論が活発化 - 車両位置情報活用に向けた新たな技術基準策定へ
車両位置情報活用に向けた技術基準策定が加速 - 総務省情報通信審議会で議論活発化
総務省の情報通信審議会では、車両位置情報活用のための技術基準策定に向けた議論が活発化しています。その中でも注目されているのが、タイヤ空気圧監視システム(TPMS)とリモートキーエントリーシステム(RKEシステム)に関する議論です。
2024年7月16日には、情報通信審議会情報通信技術分科会陸上無線通信委員会小電力システム作業班TPMS・RKEシステムアドホックグループが第4回会合を開催しました。この会合では、これまでの検討結果や実機試験の結果などが共有され、活発な議論が展開されました。
TPMS・RKEシステムとは?
TPMSは、タイヤの空気圧を常に監視し、異常があればドライバーに警告を発するシステムです。一方、RKEシステムは、自動車のドアの施錠・解錠やエンジンの始動をリモコンで行うシステムです。これらのシステムは、近年、自動車の安全性を向上させるために普及が進んでいます。
議論の焦点は?
今回の会合では、以下の点が議論されました。
第3回議事録(案)の確認
机上検討の結果
実機試験の結果
モンテカルロシミュレーションの結果
* 国際周波数協調に向けた要望
特に、実機試験の結果やモンテカルロシミュレーションの結果は、今後の技術基準策定に向けて重要な参考資料になると予想されます。これらの結果に基づいて、TPMS・RKEシステムの周波数帯や出力などの技術基準が策定される予定です。
国際周波数協調の重要性
TPMS・RKEシステムは、世界中で使用されています。そのため、各国の技術基準が異なる場合、相互運用性が確保されず、システムが正常に動作しない可能性があります。そこで、国際的な周波数協調の必要性が認識されており、今回の会合でもこの点について議論が行われました。
今後の展望
今後のTPMS・RKEシステムアドホックグループでは、議論をさらに深め、技術基準の策定に向けて具体的な検討を進めていく予定です。これらの技術基準が策定されれば、車両位置情報活用の安全性と信頼性が向上し、新たなサービスの創出にもつながると期待されています。