映画『ギブ・ミー・マイライフ！』制作決定、若者の孤立に社会が問いかける

映画『ギブ・ミー・マイライフ！』制作決定

新たな映画『ギブ・ミー・マイライフ！』が、2026年の撮影、2027年の公開を目指して制作されることが発表されました。この映画は、若者の孤立、貧困、虐待といった現代社会が抱える厳しい現実に真っ向から挑むものであり、若い世代の問題に焦点を当てています。

若者の孤立を救う映画の目的

日本の現状を考えると、若者の孤立問題は深刻です。1日に42万人の不登校と22万件の児童虐待相談、さらに26万人ものヤングケアラーが存在するとされています。映画『ギブ・ミー・マイライフ！』は、このような若者たちの現状を「物語」として社会に届け、大人たちの心を動かし、子どもたちの未来を拓くことを目的としています。

物語を通じて、虐待や貧困に直面する子どもたちや、親からの過剰な期待に苦しむ若者、家庭の介護を担うヤングケアラーたちの現実を描きます。また、彼らを支える大人たちとの絆を通じて、希望の道筋を見出そうとしています。

西村まさ彦、重要なキャストに

本作には、幅広い表現力を誇る俳優・西村まさ彦が出演します。西村氏は映画や舞台などで活躍し、社会問題に対して深い理解と共感を持っています。彼は困難な状況にある若者に寄り添う大人の役を演じ、その感情を豊かに表現することが期待されています。

監督・古新舜の想い

監督を務めるのは古新舜。彼自身も幼少期に教育の呪縛に悩まされ、不登校や孤立の経験があります。これらの原体験から生まれた強い想いが、映画制作へとつながりました。彼の過去の作品『あまのがわ』や『いまダンスをするのは誰だ？』でも、社会の隅に埋もれている声を拾い上げる姿勢が評価されています。

現場の声を反映したストーリー

本プロジェクトは、過去2年にわたり日本各地のNPO、子ども支援団体、ユースセンター、無料塾、子ども食堂など、50団体以上に取材を行った結果生まれました。家庭内の暴力、ネグレクト、食事・住居問題に直面する10代の声や、ヤングケアラーとして支えを求められず孤立する若者たちの実情を中心に、脚本が練り上げられています。実際のエピソードや感情を丁寧にすくい上げながら、リアルな物語が再構成されています。この映画は、現実に根ざしながら「希望の光」を描く作品であることを願っています。

クラウドファンディングの詳細

映画制作のためのクラウドファンディングが、2024年10月20日より始まります。最低目標は2000万円、初期目標は1000万円に設定されています。支援者にはエンドロール掲載、試写会招待、台本やロケ見学などの特典も用意されており、多くの人々からのサポートが期待されています。詳細はCAMPFIREのページをご覧ください。