マクニカがRTI Connext DDS製品を国内モビリティ市場に展開
株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市)は、リアルタイム通信のリーダーであるReal-Time Innovations, Inc.(以下RTI)と代理店契約を結び、国内モビリティ領域に向けて「RTI Connext DDS製品」の提供を開始しました。この製品は、次世代の自動車関連システムに最適化されており、高速で信頼性の高いデータ通信を支えています。
次世代車載システムの必要性
近年、自動運転技術やADASの高度化が進む中、車載システムにはリアルタイムで膨大なデータを処理する能力が求められています。しかし、従来の車載開発はハードウェア依存のウォーターフォール型方式であり、効率と拡張性に限界があります。このため、新たな機能の付加やアプリケーションの開発には長い開発期間が必要で、新しい市場ニーズに迅速に応えることは難しい状況です。
また、量産後のOTAアップデートや、安全規格(ISO 26262)への対応も課題となっています。
RTI Connext DDS製品の特長
RTIは、DDS(Data Distribution Service)技術を提供する信頼性の高いベンダーで、30年以上の市場での実績を誇ります。RTI Connext DDSは、リアルタイム通信を可能にし、ソフトウェアとハードウェアのデカップリングを実現することで、資産の流用性を向上させます。さらに、QoS機能やセキュリティ機能を有し、開発コストの削減と市場競争力の強化をもたらします。
モビリティ領域へのトータルサポート
マクニカは、半導体やそれに関連するソフトウェアの提供を含めた技術商社としての強みを活かし、RTI Connext DDS製品の導入から量産までを一貫してサポートします。具体的には、以下の用途に利用できます。
- - 自動車のE/Eアーキテクチャ進化
- - SDV開発
- - Vehicle OS開発
これにより、車両の電気・電子構成を革新し、販売後のソフトウェアの追加や変更も容易になります。これは、従来の車両開発の完了時に確定された商品価値を、販売後も継続的に高めることを可能にします。
RTI Connext DDS製品ツールの解説
RTI Connext DDSには、以下のようなツールが含まれています。
1.
Admin Console: DDSシステム全体の可視化・監視・管理を行うツール
2.
System Designer: GUIベースでDDSシステムの設計・構成が可能
3.
Code Generator: IDLやXMLから各言語のサポートコードを自動生成
4.
Connext AI: 学習したAIアシスタントがドキュメントやトレーニングを支援
5.
RTI Perftest: アプリケーションのスループットやレイテンシを測定するツール
結論
マクニカとRTIの提携は、モビリティ領域の発展において重要な一歩であり、今後もこれらの技術が新たな自動車開発を加速させることが期待されています。RTIの信頼性高い技術があれば、未来のモビリティ社会に向けた十分な基盤が築かれることでしょう。