伊藤潤二の楳図愛
2025-03-11 16:35:15
ホラー漫画界の巨匠・伊藤潤二が語る楳図かずお特集とその魅力
ホラー漫画の巨匠、伊藤潤二が語る楳図かずおの魅力
2024年10月に逝去した恐怖漫画の巨匠・楳図かずお。その作品を特集した番組「追悼特集 楳図かずお原作映画傑作選」が、3月にCS放送「衛星劇場」で放送されます。特集では、脳移植を題材にした「洗礼」、人間の内面に潜む残虐性を描いた「神の左手 悪魔の右手」、豪華キャストで彩られた「赤んぼ少女」など、計9作品が紹介されます。この特集に際し、ホラー漫画家として名を馳せる伊藤潤二さんにお話を伺いました。
幼少期に触れた楳図作品
伊藤潤二さんは、楳図かずおの作品に初めて接したのは保育園に入る前、姉が持っていた「ミイラ先生」でした。彼はその作品のミイラが美少女たちを襲うエピソードに魅了され、幼少期から楳図作品の虜になっていったと語ります。「その後、姉の誕生日プレゼントで『のろいの館』を読み、美少女が襲われる様子に目を奪われました。小学校6年生では『まことちゃん』の連載が始まって、それにハマりました。」
漫画家としての道のり
23歳の時、伊藤さんは「富江」が月刊「ハロウィン」の楳図賞で佳作に入選しました。当時は歯科技工士として仕事をしながら、漫画の道を模索していました。具体的なエピソードとして、「楳図賞を応募するために、昼休みに郵便局に行って作品を送ったんです。その時は、自信があったので入賞の夢を何度も見ましたが、実際には佳作でした。が、楳図先生からの励ましの言葉もいただき、それが自信につながったんです。」
楳図かずおとの初対面
2011年、伊藤さんは楳図かずおと初めて対面します。「その時、楳図先生は私のことを覚えていてくださり、優しい言葉をかけていただきました。さらに、吉祥寺での対談や食事も共にし、作品についても語り合いました。」このような交流の中で、楳図先生の人柄や作品への情熱を感じたと振り返ります。
特集作品への感想
「追悼特集 楳図かずお原作映画傑作選」に関して、伊藤さんは「神の左手 悪魔の右手」と「蟲たちの家」のDVDを持っているものの、「洗礼」と「赤んぼ少女」は初めて観たと話します。「『洗礼』のヒロインの今村理恵さんには惹かれるものがありましたし、『赤んぼ少女』は原作とは違うアプローチが面白かったです。また、浅野温子さんの演技が特に印象的でした。」
最後に伝えたいメッセージ
「特集作品は、すべて楳図先生への深い愛情が込められていると感じました。視聴者には、ぜひこの優れた作品を楽しんでいただきたいと思います。特に楳図先生自身も出演されている点が貴重です。」
この特集は、監督や俳優の個々の魅力を引き出し、映画としての深みを増していると感じさせるもので、視聴者にとっても楽しみとなることでしょう。
各作品の放送予定や詳細は、公式サイトでご確認ください。
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