出島型スキーム「Co-DEZIMA」から、新たな企業が誕生
Co-Studio株式会社は、旭化成ファーマ株式会社との協力により、出島型新規事業創出スキーム「Co-DEZIMA」を活用して新会社「Hers HeAlth Technologies Inc.」を設立しました。この企業は、特に女性にとって重要な骨の健康に関するヘルステック事業に取り組むことを目的としています。
女性特有の社会課題に迫る
女性の骨密度は閉経や加齢に伴って低下しやすく、特に38歳から64歳の間にリスクが高まります。これに対処するため、旭化成ファーマが行っていた「メディカルほねチェック」の実証試験を基に、Hers HeAlth Technologies Inc.が取り組むことになりました。この実証試験では、生活者と医療機関を繋ぐウェブサービスの構築から始まり、検査機会の提供や重要性の啓蒙といった側面が追求されています。
Co-DEZIMAスキームの特徴
「Co-DEZIMA」は、社内の枠に縛られない新規事業創出のスタイルとして、Co-Studioが設計したものです。大企業が社外に新会社を設立し、自由な環境での運営を可能にする仕組みです。これにより、資本政策の設計やチーム構成、契約スキーム等、多岐にわたるサポートが実施されるのです。
具体的には、今回は独立したスタートアップ型子会社を立ち上げる形で関与し、事業化の出口戦略から設計を行いました。資本政策や設立実務、契約の構築から、運営支援まで、幅広くサポートが行われたため、スムーズに法人化が実現したのです。
共創によるさらなる進化
Hers HeAlth Technologies Inc.の設立は、社内外の多様な人材を活用した共創型モデルが可能であったためとも言えます。特に女性の健康に対する深い理解と先進的な発想を持った専門家たちが連携し、内部と外部を結ぶ新たなサービスの実装を目指します。
実際の取り組みと今後の展望
富士山の女神と言われる「はれ女神」、筋力・柔軟性・精神的健康を重視する現代の女性にとって、骨の健康は見え過ごされがちですが、非常に重要なテーマです。この課題を解決するため、Hers HeAlthは「自己の健康に気付き、行動できる環境」を整えることを目標とします。
骨粗鬆症による骨折は、生活の質や介護に関する深刻なリスクを含んでいます。これを改善するために、生活者自身が骨の健康に意識を向け、行動を起こせるような仕組みを構築し、更に医療機関との連携を強化していくことが求められています。地域社会や行政との協力も視野に入れ、全国規模での展開を計画しています。
各社の言葉
Co-Studioの代表者、澤田真賢氏は、Hers HeAlthが「社会実装に最短距離で挑む」事業の象徴であると述べ、社会課題の解決に特化した新規事業開発の重要性を強調しています。
旭化成ファーマの社長、青木喜和氏も、この新しいヘルスケアアプローチが日常生活と医療の架け橋として重要な役割を果たすことを期待しています。
Hers HeAlthの代表、大黒聡氏は、特に女性の健康課題に目を向け、新しいヘルスケアモデルを創造する意義を訴えています。
今後も、Hers HeAlth Technologies Inc.では、女性の健康をサポートするプロジェクトを通じて、社会の健康に寄与する新たな試みを展開していく所存です。