デスクワーカーの約7割が腰痛を抱える現実
大阪府のNLC野中腰痛クリニックが実施した調査によると、デスクワーク中心で働く人々の約70%が普段から腰痛を感じていることが分かりました。この調査は20歳から60代の男女を対象に、腰痛とデスクワークの関連性を明らかにする目的で行われました。
この調査では、1日のデスクワーク時間が6時間以上という参加者がなんと約60%に上る実態が見えてきました。長時間坐りっぱなしの生活は、姿勢に影響を及ぼし、腰痛を引き起こす要因となることが考えられます。
姿勢の悪化が腰痛を招く
デスクワーカーを対象に「デスクワーク中に気になる姿勢」に関する質問をしたところ、一番多かった回答は「猫背」(58.9%)で、次いで「前傾姿勢」(36.3%)や「首が前に出ている」(29.2%)という結果が得られました。これらの姿勢の乱れが腰痛を引き起こしていることは否定できません。
さらに調査によると、腰痛の感覚については「鈍い痛み」を感じる割合が63.2%であり、次いで「鋭い痛み」(16.3%)や「しびれや刺すような痛み」(10.8%)が報告されています。慢性的に痛みを抱えることで、仕事の効率も下がってしまう可能性があります。
腰痛を感じるタイミング
デスクワーカーの腰痛が気になる時間帯に関する質問では、「昼~夕方」に67.0%、さらに「夕方~夜」に至っては70.7%の人々が腰痛を感じていると回答しました。特に座っているときや背筋を伸ばすときに腰痛を感じる人が多いことも、デスクワーカー特有の問題です。
運動不足と腰痛の関係
運動不足も腰痛の一因とされています。調査結果では、ほとんど運動を行っていないという人が23%、軽い運動が36.9%、中程度の運動が32.2%と、約9割の方が自身の身体活動量が少ないと感じています。特に、1日の平均運動量が1時間未満という回答が多く、日常的な運動不足が影響を与えていると考えられます。
腰痛対策としては、「定期的なストレッチ」(36.9%)や「正しい姿勢の維持」(28.5%)が挙げられましたが、改善したと答えた人は約40%にとどまり、大半の人が不十分な改善を感じています。
まとめと提案
調査を通じて、デスクワークを中心とした働き方が腰痛を引き起こすリスクを高めていることが明らかになりました。姿勢を意識し、日常的に運動を取り入れることが推奨されます。しかし、それでも症状が改善しない人も多く、プロによる専門的な治療を検討することも重要です。
身体に優しい治療を提供するNLC野中腰痛クリニックでは、腰痛に対する日帰り治療を行っており、この分野での専門知識を持ち合わせています。長期間にわたり腰痛で悩む方々は、ぜひ一度、専門医の診断を受けてみることをお勧めします。