シンガポールで開催されたヤングリーダーアワード 2024の受賞者を発表

シンガポールで発表されたヤングリーダーアワード 2024

2024年10月15日、シンガポールにおいて、RED CLUB x Cartierが主催する「ヤングリーダーアワード」（YLA）の授賞式が行われました。今年度のテーマは「持続可能な未来のためのテクノロジー」であり、環境問題解決に向けた若きリーダーたちの優れた取り組みが評価されました。

RED CLUB x Cartierは、多文化的な実業家に焦点を当てた国際的なコミュニティで、2019年に設立されました。特に「ヤングリーダーアワード」は、2021年から始まり、経済発展を促しつつ環境問題に取り組む20〜40歳の起業家を支援することを目的としています。今回は、66ヶ国からの応募を受け付け、優れたプロジェクトが選ばれました。

受賞者の紹介

2024年度は、二人の受賞者が選ばれました。シンガポール出身のディディ・ガン氏は、食品廃棄物を利用して抗菌剤を開発し、持続可能な代替品を提供することでCO2削減に寄与しています。ガン氏は「この賞を受け取ることで、よりサステナブルな地球に向けた変革の力をもらった」と感謝の意を表しました。

一方、インドのスーラジ・ナンダクマー氏が共同創業したリシティネットワークは、「再生可能プラスチック」というテーマにおいて、倫理的に調達された素材を使用して環境に配慮した価値を創出しています。
「私たちの取り組みが受け入れられたことは大変光栄であり、さらなる発展を期待します」とナンダクマー氏は語りました。

受賞特典とイベントの内容

今年の受賞者にはそれぞれ5万ユーロの賞金が授与され、シンガポール国立大学とシドニー大学からのメンターシッププログラムも提供されます。また、特に注目された次点入賞者には、イタリアのエンリコ・ディ・オト氏とインドのアサワリ・ケイン氏が選ばれ、各々1万ユーロが贈られます。

授賞式には、約150名のゲストが参加し、カルティエカルチャー＆フィランソロピー会長のシリル・ヴィニュロン氏が基調講演を行いました。彼は、起業家精神を支援する重要性を強調し、「ヤングリーダーアワード」が未来のリーダーたちに必要な変化をもたらすことを信じています。

また、審査員のリュー・チャン氏によるスピーチでは、テクノロジーとサステナビリティの結びつきについての重要な考察が行われました。広報活動を通じて新世代の起業家たちに良い影響を与えるプラットフォームが形成されています。教育の重要性も強調され、シドニー大学のスレーシュ・クガネサン教授は、大学が起業家精神を育む役割について語りました。

未来への展望

次回の「ヤングリーダーアワード」は2026年に行われ、2025年秋から応募が始まります。これからも、世界中の才能ある若者たちが集まり、持続可能な未来を実現するためのアイデアを提案することが期待されます。RED CLUB x Cartierは、これからも新たなリーダーたちを支えるコミュニティとして、その影響力を広げていくことでしょう。

RED CLUB x Cartier 公式サイト

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