スイッチメディアと新東通信が提供する最新のCM接触分析サービスとは
最近、株式会社スイッチメディアと株式会社新東通信の連携が注目を集めています。これまでシングルソースでの分析ができなかった地上波テレビCMとコネクテッドTV(CTV)のCM接触状況を、全国25,000人のパネルから取得したデータを元に分析する新サービスを提供することに成功したのです。特に、スイッチメディアが提供するテレビCM出稿分析SaaS「TVAL」は、最近ではCM視聴データサービス導入広告主社数No.1として名を馳せています。
このサービスでは、全国的に配信された15秒のCM素材を対象に、TVerと地上波テレビという異なる媒体での広告接触を分析。結果として、CTVへリーチしたユーザーの約3割が地上波ではCM未接触であったことがわかりました。これにより、CTVのみでのリーチの重要性が示されたことになります。
広告主のための新たな視点
関東、関西、中京、その他地域の中で特に関東とその他エリアにおいて、CTVを通じたリーチの割合が高かったことも特筆されます。さらに、追加リーチのコストを計算したところ、地上波TVの方がコストが低いという結果が出ました。しかし、リーチした人のフリークエンシーの平均は、地上波に比べてCTVの方が高かったことから、CTV広告のインパクトは無視できないことがわかりました。
新東通信の谷社長は、スイッチメディアのデータを活用することで、次回の広告プランニングに生かせるとコメントしています。またTVerへの出稿は地上波との重複リーチが少なく、追加リーチの可能性が期待できるとして、費用対効果を見て広告出稿を計画する重要性を強調しました。
CTV広告の重要な位置づけ
近年、CTVを通じた動画配信サービスの利用とともに、広告領域でのインプレッションの充実は求められています。これまでは地上波テレビCMやYouTube広告が主流でしたが、CTV広告の効果にも視点を向けるべきというのが専門家の意見です。広告は大画面のテレビで視聴されるため、視認性が高く、良い印象を持たれやすいというメリットもあります。
スイッチメディアが提供するTVALのパネルは25,000人規模と大きく、精度の高い広告接触データを個人単位で取得することが可能です。このデータを基に、地上波テレビCMとCTVの広告接触をトータルリーチで計測し、効果的な予算配分が可能になります。
今後のデータ量の増加とともに、番組やコンテンツ単位での視聴計測の開発も進めていくことが期待されています。
まとめ
スイッチメディアと新東通信の新たな分析サービスは、これからの広告出稿における効率性を高めるためのツールとなるでしょう。動画コンテンツ視聴のスタイルが変化する中、ブランドや企業はCTV広告をより積極的に活用する必要があります。今後の展開に目が離せません。