新刊『ドラァグ 「自分を信じる」という生き方』が登場
豊かな歴史を掘り下げる一冊
2025年1月に発売される書籍『ドラァグ 「自分を信じる」という生き方』は、異性装の歴史を辿ることで、ジェンダーの奥深さを探る重要な作品です。現代においては、ジェンダーは流動的かつ多様化しており、自分らしく生きることができる機会も増えていますが、過去を振り返ることで、より深い理解が得られます。
異性装の歴史とドラァグクイーンの物語
この本では、古代から現代にかけてのドラァグ文化と、その時代に活躍したドラァグクイーンやキングたちの物語が描かれています。リアリティ番組『ル・ポールのドラァグ・レース』で一躍有名になったドラァグクイーンたちは、エミー賞を受賞するなど、時代の風潮に影響を与えています。彼女たちの存在が、現代の自由な生き方を象徴するものとなっています。
ジェンダーの多様化を感じる時代
現代において、ジェンダーの概念はますます多様化しています。書籍では、異性装が単なるパフォーマンスにとどまらず、社会的なテーマやメッセージを込めた活動にも広がっていることが示されています。ドラァグアートは、家父長制や差別の解体を求める運動と結びつくことも多く、その影響力が増しています。
本書の構成と著者について
本書は、ドラァグのさまざまな側面を紹介する9つの章で構成されています。ここでは、グラマードラァグ、アートドラァグ、ブラックドラァグなど、多彩なジャンルが扱われており、それぞれがどのようにドラァグ文化に貢献しているのかを考察します。
著者は、作家でありドラァグ愛好家であるサイモン・ドゥーナン。彼は、エミー賞にノミネートされた番組『Making It』の審査員としても知られており、ドラァグファッションの第一人者でもあります。翻訳は、日本出身のドラァグアーティストであるfrida peopleが行っており、国際的な視点からもドラァグ文化に迫ります。
書籍詳細
もともとの歴史に触れ、その深みを知ることで、LGBTQ+への理解も深まること間違いなしです。書籍はA5変並製、全240ページというボリュームで、価格は3,190円(税込)です。各種オンライン書店での予約も可能です。
まとめ
この本は、ドラァグの過去、現在、未来を知るための貴重な資料であり、異性装を通じて自己を見つめ直す手助けにもなります。興味のある方々にはぜひ手に取っていただきたい一冊です。