中部国際空港セントレアにおける自動運転実証試験
2026年1月19日から21日にかけて、中部国際空港セントレアで自動運転トーイングトラクター(レベル3)の走行実証が行われました。この実証試験は、ダイナミックマッププラットフォーム株式会社、豊田自動織機、中部国際空港株式会社、中部スカイサポート株式会社の4社が協力し、空港内の情報集約基盤「VIPS(Various Information Port System)」の開発を目的としています。
VIPSとは何か?
「VIPS」は、中部国際空港の制限区域内において、自動運転車両が必要な情報をリアルタイムで受信できるよう、様々なダイナミックマップ情報を集約したデータ連携基盤です。このシステムを活用することで、自動運転トラクターが航空機の走行経路を安全に横断できるようになります。
この実証の背景には、自動運転技術の進化と空港内の業務効率化を求める声があることが挙げられます。これまでレベル4自動運転ができる区域は、ターミナル周辺に限られていましたが、VIPSを利用することで駐機場(沖止めエリア)まで拡張することが可能になります。
自動運転技術の意義
実際の走行ルートには、航空機の走行経路を横断する「サービスレーン」が含まれています。このエリアは、人間が目視で判断しなければならず、人為的ミスが発生しやすい場所です。そのため、VIPSを活用することで航空機の状況をリアルタイムで把握し、自動運転車両の動作を正確に判断できることが、システムの安全性向上に大きく寄与します。
2025年2月には、VIPS導入の第一歩として高精度3次元地図データを使用した自動運転実証が行われました。今回の実証はこの成果を踏まえ、VIPSとデータを統合したダイナミックマップの有効性を検証するものとなっています。
実証の詳細
走行実証の概要
- - 期間: 2026年1月19日(月)〜1月21日(水)
- - 対象エリア: 中部国際空港 制限区域内(第1ターミナル〜第2ターミナル周辺/サービスレーンを含む)
- - 実証内容: 自動運転車両走行により、VIPSと高精度3次元地図データを掛け合わせたダイナミックマップの有効性を検証
- - 自動運転レベル: レベル3(有人のもとにて動的情報を確認しながら走行)
使用機材の詳細
- - 車両: 豊田自動織機の自動運転トーイングトラクター(3ATE25)
- - 速度: 最大15km/h(自動運転時)、25km/h(有人運転時)
- - けん引重量: 最大13t(自動運転時)、27t(有人運転時)
- - 制御技術: 路面パターンマッチング(RSPM®)、GNSS、3D LiDAR、磁気誘導
今後の展開
ダイナミックマッププラットフォームは、VIPSを用いてダイナミックマップの実用化を目指し、他の地域にも導入を進めていく計画です。今回の実証結果を基に、中部国際空港以外の国際空港や物流センターへのVIPS導入を進めることで、さらなる自動運転の普及を目指します。
参考URL
今後も、技術の発展により快適で安全な空港利用が実現されることが期待されています。