法隆寺金堂壁画の一般公開を目指すクラウドファンディング
奈良の法隆寺金堂壁画の一般公開を実現するクラウドファンディングが始まりました。このプロジェクトは、株式会社朝日新聞社が運営する「A-portみらい」の第2弾となります。1949年に発生した火災によって焼失した金堂壁画は、今でも多くの人々にとって忘れられない悲劇です。残された文化財の保護と再生に向けた取り組みは、文化財保護の重要性を再認識させる機会でもあります。
金堂壁画の歴史とその意義
法隆寺の金堂壁画は、飛鳥時代に描かれた重要な文化財で、釈迦如来や薬師如来をテーマにしています。しかし、1949年の火災によって12面あった壁画が焼失し、壁面の彩色が失われてしまいました。この火災は、文化財保護法の制定にもつながる大きな事件でした。火災があった日、1949年1月26日は「文化財防火デー」に定められており、今でも全国各地の寺社で消防訓練が行われています。
クラウドファンディングの目的
このプロジェクトでは、金堂壁画の保管場所である収蔵庫の改修を目的としています。一般公開を実施することで、より多くの人々に壁画の存在を知ってもらい、文化財保護について関心を持ってもらうことが求められています。加えて、将来にわたって文化財を守るために、若い世代にもその重要性を理解してもらうことが期待されています。
プロジェクトの詳細
目標金額
支援金額の目標は900万円です。
支援の使途
1. 収蔵庫内の研究データ取得費用
2. 2025年度の研究活動費
3. 収蔵庫改修に向けた費用
リターン内容
収蔵庫見学(①)
西院伽藍や大宝蔵院の参拝券(②)
金堂内部の拝観(③)
それぞれの支援額に応じて、特典が用意されています。特に、12,000円以上の支援には金堂内部の拝観が含まれる特別コースも提供され、貴重な体験が待っています。
スケジュール
収蔵庫見学は2025年10月20日から10月31日までの11日間で、午前10時から午後4時までの時間帯内で行われます。各日、見学枠が設けられており、金堂内部の拝観を含む特別なコースも用意されています。
皆様の支援が必要です
壁画の焼損から70年以上が経過し、その存在を知らない方や、誤解している方が多い現状を踏まえ、広く支援を募ることで文化財保護の重要性を再認識してもらいたいと考えています。今回のクラウドファンディングは、法隆寺の壁画だけでなく、日本の文化財保護の未来にもつながる重要な活動です。ぜひ、皆様のご支援をお願い申し上げます。
参加方法
詳細は「A-portみらい」のプロジェクトページを訪れ、支援の方法をご確認ください。支援額は1,000円から受け付けており、目標金額に達し次第、募集は締切られます。この貴重な機会をお見逃しなく、ぜひご参加ください!