和歌山市で発生した令和7年国勢調査の調査区要図紛失事件の詳細

和歌山市での国勢調査要図紛失事件

令和7年8月29日、和歌山市内において、国勢調査に関連する重要な調査区要図が紛失するという事件が報告されました。60歳代の女性統計調査員が、調査活動中にこの要図の写しを誤って失ってしまったのです。

事件の発生と経緯

事件が発覚したのは、同日の18時30分頃。調査区要図を無くしてしまった調査员自身は、その紛失に気づきながらも、速やかに和歌山市に連絡しないままでした。しかし、その後要図を拾った方の関係者が市の企画政策課に連絡を入れてくれたことで、事態は明るみに出ました。調査区要図には、地域の住宅や建物の情報が記載されており、統計調査員が住民の氏名及び氏を記入するために利用していたものです。

この要図には、61名の氏と3名の氏名が含まれており、その情報の漏洩が懸念される事態になりました。和歌山市は、すぐに拾った方の関係者の自宅を訪れ、要図の写しを無事に回収しました。

その後の対応

和歌山市は、翌9月1日にはこの事案を和歌山県の調査統計課に報告しました。今後、このような紛失事案が再発しないように、調査員への周知徹底を図る方針であることが発表されています。このような事例は、行政や市民にとって重大な問題となるため、各自に注意が求められています。特に、個人情報を扱う場面においては、十分な配慮が必要です。

市民への注意喚起

今回の紛失事件は、調査活動に関わる者すべてに警鐘を鳴らすものであります。和歌山市では、今後調査隊には徹底した教育を行い、重要な文書やデータの取り扱いに関しても、より一層の注意を促していく必要があります。市民の皆さんも、調査に関する情報の管理や取り扱いについて、十分な意識を持つべきです。

今後の改善策

具体的な改善策として、和歌山市は統計調査員に対し、従来以上に厳格な管理体制を導入し、調査区要図の取り扱いに関するマニュアルを作成すると共に、定期的な研修を行うことを検討しています。また、調査作業の際には二人一組での作業を推奨し、リスクを分散する方策も模索しているようです。行政の業務をより透明にするために、情報のセキュリティを強化し、市民への信頼を築いていくことが求められます。

このような事件を未然に防ぎ、信頼される行政サービスを提供していくためには、すべての関係者が細心の注意を払い、個人情報の取扱いに対する認識を高めることが不可欠です。今後、和歌山市の調査活動に注目していきましょう。