EXPO 2025 大阪・関西万博での「ミラクルガーデン」
2025年4月13日、大阪で開催される大阪・関西万博のフランスパビリオン「ミラクルガーデン」にて、樹齢1000年を超える長寿オリーブ「若さの樹(Tree of Youth)」が公開されることが決定しました。この展示は、フランスのマイクロバイオーム農園「オヴェルデ・マイクロバイオーム・プロジェクト」と、日本のプラントハンターである西畠清順が率いる「そら植物園」との共同プロジェクトによって実現しています。
「ミラクルガーデン」のコンセプト
フランスパビリオンのテーマである「愛の賛歌」に基づいて、プロジェクトの哲学「Savoir-faire Love(サヴォアフェール ラブ)」が根付いています。「愛を通した生き方」を原動力とする長寿探索が、未来へのインスピレーションを世界に発信することを目的としています。この展示を通じて、私たちは自然が持つ力や人間との関係性について再考し、未来に向けた新しい価値を創造することを目指しています。
マイクロバイオーム農園「オヴェルデ王国」
このプロジェクトの中心となるのは、フランスの研究機関「ニナファーム」が手がける「オヴェルデ王国」というマイクロバイオーム農園です。ここでは、樹齢2300年の千寿オリーブ「ゼウス」から発見された希少な微生物「ラクトバチルス・オヴェルデュス」が存在します。この微生物は、オリーブの樹に若さを与え、周囲の環境に良い影響をもたらすとされています。2005年に始まったこのプロジェクトでは、樹齢1000年を超える他の千寿オリーブと共に、この微生物の特性を研究し、健康への新しいアプローチを模索してきました。
未来への実験的展示
「ミラクルガーデン」では、単に木を展示するだけでなく、自然が人間に与える影響や、その役割についての重要性を来場者に伝えることが目指されています。イディアス博士は、千寿オリーブに特有のマイクロバイオームを通じて、新たな技術が人間や環境へどのように寄与できるかを探求しており、植物科学の進歩を示す機会を提供します。
コラボレーションの背景
この特別な展示を実現するため、イディアス博士は20年の経験を持つ西畠清順さんに協力を依頼しました。西畠さんは、世界中の珍しい植物を扱うプラントハンターとして知られ、その専門知識を活かしてこの長寿オリーブの輸送と展示を担当します。また、万博終了後にも、日本の生態系に新たなマイクロバイオーム樹木を溶け込ませるプロジェクトが計画されています。
まとめ
EXPO 2025 大阪・関西万博でのフランスパビリオン「ミラクルガーデン」では、長寿オリーブがただの展示物に留まらない、持続可能性や健康を促進する未来のテクノロジーとして注目されています。フランスと日本の共同プロジェクトが生み出すインスピレーションに期待が高まります。