富山高専とスギノマシンの教育コラボ授業
株式会社スギノマシン(富山県滑川市)は、2025年4月から7月にかけて、富山高専との企業コラボ型授業を初めて実施しました。この授業の目的は人材育成及び教育・研究環境の向上であり、学生たちはスギノマシンの先進技術を用いて社会課題の解決に向けた研究や製作活動に取り組みました。
授業の概要
この特別演習は、「エコデザイン工学専攻科1年生」を対象として行われました。学生11名が参加し、授業期間中にスギノマシンの技術を利用し、社会課題の解決に焦点を当てたプロジェクトに取り組みました。使用されたテクノロジーには、超高圧水技術、ロボット技術、セルロースナノファイバーがあります。学生たちはチームごとに分かれ、それぞれのテーマに基づいて研究と製作を行うことが求められました。
スギノマシンの技術者たちは、この授業において学生に対して技術の説明やアドバイスを行い、アイデアを具現化するためのサポートを提供しました。具体的に取り組まれたテーマには以下のものがあります。
1.
超高圧水技術チーム:ウォータージェットカッタを利用しての組立式家具の製作。
2.
ロボット技術チーム:スギノマシン製の自動搬送ロボット(AMR)を利用したアタッチメントの開発。
3.
セルロースナノファイバーチーム:BiNFi-sを使用した植物培養の方法開発。
学生たちは、技術者と直接意見交換をしながらものづくりを行う貴重な体験を得たことに感謝の意を表していました。
授業の様子
授業は初回のオリエンテーションから開始され、その後の工場見学や、ウォータージェットカッタでの切断テスト、AMRを用いたテスト運転など、実践的な学びの場が設けられました。授業の中で、学生たちは製品開発の実現性や強度、ターゲットを意識したものづくりの重要性を体感しました。
今後の展望
授業の最終発表会は、2025年7月16日に開催され、学生が製作した試作品が発表されました。また、これらの試作品は、11月8日・9日に開催予定の「第17回高専祭-志峰祭-」にて展示されることになっています。今後、スギノマシンはこの授業で得られた知見を活かし、次世代を担う社会貢献ができる技術者の育成を進めていく方針です。
スギノマシンは、教育機関や地域社会との連携を通じて、より多くの学生に技術を身につけてもらい、将来にわたる人材育成につながる取り組みを推進していく予定です。
お問い合わせ先
株式会社スギノマシン経営企画本部営業企画部広報係
TEL:076-477-2556
会社概要
- - 会社名:株式会社スギノマシン
- - 代表者:代表取締役社長 杉野 岳
- - 本社所在地:富山県滑川市栗山2880番地
- - TEL:(076)477-2555(代)
- - 創業:1936年3月1日
- - 事業内容:高圧ジェット洗浄装置、超高圧水切断装置などの開発、設計、製造、販売
- - URL:www.sugino.com
このように、企業と教育機関の連携が、新たな未来を築く一助となることが期待されます。