オルツとディー・クリエイトが協力しAIによる考査システムを開発
株式会社オルツと株式会社ディー・クリエイトが共同で開発した「考査AIシステム」について、今回はその目的や実績についてご紹介します。
開発の背景
ディー・クリエイトは、広告制作の専門企業として20年以上の歴史を持ち、主にTVインフォマーシャル制作に焦点を当ててきました。その中で、多くの考査交渉やパフォーマンスの高い広告コンテンツの制作に関わっています。この豊富な経験とノウハウを活かし、オルツの先進的なAI技術を導入することで、広告制作における考査検証の品質を向上させ、効率化を図ることを目指しました。
考査AIシステムの目的
「考査AIシステム」の開発は、専門知識と経験が求められる考査検証業務の平準化や安定化が目的です。これまで時間がかかっていた映像やセリフのチェックをAIが代替することで、担当者の負担を軽減し、労力をより重要な業務に振り向けることができます。具体的には、オルツの持つ自然言語処理技術、映像や静止画の認識能力、OCR(光学式文字認識)、データ検証機能など、最新のAI技術がこのシステムに組み込まれています。
効率化の成果
ディー・クリエイトでは、現行の考査検証が専門のベテランによって行われている中で、このAIシステムの導入が可能であることを確認しました。これにより、業務の80%以上をRPA(ロボティックプロセスオートメーション)によって自動化することが実現でき、検証精度の向上や安定性が期待されています。
さらなる展開
「考査AIシステム」は、ディー・クリエイト社内での利用にとどまらず、得意先や取引先にも提供される予定です。2024年度中のサービス提供を目指し、オルツの深層学習、大規模言語モデル、音声認識技術を駆使して開発が続けられています。
この新たなシステムは、広告制作の考査業務に革新をもたらし、企業と消費者との関係を深めるツールとして期待されているのです。
企業の紹介
株式会社ディー・クリエイト
ディー・クリエイトは、博報堂DYホールディングス及び大広グループのダイレクトマーケティングに特化した企業です。ダイレクトマーケティングのメディア及び制作、コンタクトセンターマネジメントなどの領域で高い実績を持ち、企業成長を支援しています。
株式会社オルツ
一方、オルツは2014年に設立されたベンチャー企業で、AI技術を活用して人々の非生産的な労働からの解放を目指しています。生成AIや独自の大規模言語モデル、音声認識技術などを持ち、新たなAI製品の開発を進めています。
結論
「考査AIシステム」の開発は、広告業界における業務効率の向上と、検証業務の質の確保を同時に実現するものであり、今後の展開が非常に楽しみです。AI技術を取り入れることで、広告制作の在り方が変わることが期待されます。今後もオルツとディー・クリエイトの協力による新たな取り組みから目が離せません。