ジェイテクトの新カップリング
2024-12-17 10:29:36

ジェイテクトが新開発したカップリングでSUBARUのハイブリッド性能が向上

株式会社ジェイテクト(愛知県刈谷市)は、新たな電子制御カップリング「オイル共用式ITCC🄬」を開発し、株式会社SUBARUの「クロストレック e-BOXER(ストロングハイブリッド)」に搭載することを発表しました。この新技術は、モビリティ社会における効率と運動性能の向上に寄与するものです。ITCCは、その名の通り、駆動力を電子制御により最適に配分する機能を備えています。1998年から四輪駆動車向けに技術を磨いてきたジェイテクトは、今回の開発によって、その集大成といえる成果を達成しました。

新開発された「オイル共用式ITCC」は、トランスミッション内に搭載可能であり、従来のカップリング比べて約25%全長が短縮されています。これにより、車両の設計の自由度が増し、全体の軽量化にも寄与します。また、クラッチ部の潤滑設計も見直され、効率的な熱放散によって耐久性が大幅に向上しました。さらに、オイル共用式構造の導入により、トランスミッション内でのオイル使用量も削減され、環境への配慮も強調されています。

このITCCは、ドライバーに優れた走行性能と快適な加速を提供します。内部部品の最適化により、エンジンからの駆動力を瞬時に伝達し、どんな路面状況においても安定した走行が可能になるのです。このような技術搭載により、SUBARUのクロストレック e-BOXERは、ハイブリッドならではの環境性能との両立を果たしながらも、「走る楽しさ」を実現する自動車へと進化します。

ジェイテクトの未来への展望として、同社は「JTEKT Group 2030 Vision」を設定し、製品開発におけるテクノロジープラットフォーム(テクプラ)を活用しています。これにより、様々な技術におけるコンピタンスを結集し、持続可能な社会を目指していく姿勢を示しています。また、同社は、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みも強化しており、特にエネルギー効率の向上や廃棄物削減に力を入れています。

具体的には、2030年までに世界全体のエネルギー効率の改善を目指し、持続可能な技術を導入することで、環境負荷を低減することを目指しています。ジェイテクトは、2025年までにカーボンニュートラルを達成することを目指し、業界をリードする自動車システムサプライヤーとして、顧客へ新たな価値を提案していく意向を持っています。

まとめると、ジェイテクトが開発した「オイル共用式ITCC」は、SUBARUのハイブリッド性能を大いに向上させる重要なステップであり、今後の自動車技術の進化においても注目の存在と言えます。環境に配慮したクリーンな社会の実現に向け、同社は引き続き「モノづくり」に挑戦し続けることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社 ジェイテクト
住所
愛知県刈谷市朝日町1-1
電話番号
0566-25-7217

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