インキュビット、台湾でのAIコンペティションで輝かしい成果を収める
株式会社インキュビットが、台湾で開催された「2019 HackIDB x NVIDIA」コンペティションにおいて、準優勝を果たしました。これは、台湾の経済省経済局が主催する重要なイベントで、人工知能(AI)の技術を進化させ、スマートファクトリーでの活用を促進することを目的としています。
コンペティションの概要と背景
「HackIDBコンペティション」は、主にスタートアップ企業を招待し、AI技術や革新的なアプリケーションの開発を促進するために2018年に始まりました。今回の第2回目は、GPU技術のリーダーであるNVIDIAとの共催で行われました。NVIDIAは、実際に利用されるPCB基板やラベル付きの不良品画像を提供し、参加企業に課題を提示しました。特に、同社の自動光学検査装置(AOI)を使用した検品作業では、誤検知率の高さが問題視されており、ディープラーニングを活用することでこの問題を解消しようとする期待が寄せられていました。
厳しい条件下での成果
準決勝に進出した8社は、NVIDIAから提供された最新のGPUマシン「Jetson AGX Xavier」を使用し、リアルタイムでの不良品検出モデルを開発しました。インキュビットは2600件の学習データのうち、わずか50件の不良品データしか与えられない難しい条件の中で、これまでの実績を活かしてモデルの精度を高めることに成功しました。最終的には96%という高い精度を記録し、準優勝を勝ち取ったのです。
技術力の証明
インキュビット台湾支社のマネージャー、YuanHung Kuo氏は、この成果について「ディープラーニング技術を使用し、日本企業での実績が証明できたことは非常に喜ばしいです。NVIDIAが抱える実際の課題を解決できる可能性を示したことに大きな意義があります。引き続き、画像認識テクノロジーの研究開発に注力し、日本や台湾の製造業と協力して、さまざまな課題に挑戦していきます」とコメントしています。
今後の展望
インキュビットは、医療や農業、バイオテクノロジーなど、多様な分野において最新のテクノロジーを活用しています。社の強みは、ディープラーニングを駆使した画像認識技術であり、価値を生み出すソリューションを提供することに注力しています。今後も業界の課題解決に貢献し、さらなるイノベーションを推進していくことでしょう。
企業情報
株式会社インキュビットは、東京都渋谷区広尾に本社を構え、2014年に設立されました。代表取締役は北村尚紀氏で、現在もさまざまな分野で新しい挑戦を続けています。詳細については、
公式ウェブサイトを参照してください。