2025年大阪・関西万博に向けたイタリアとパソナグループのコラボレーション

2025年に開催される大阪・関西万博に向けて、イタリアと株式会社パソナグループが新たなパートナーシップを結びました。この契約により、文化プログラムを通じてイタリアの音楽や舞台芸術を日本に紹介することが目的とされています。

イタリア政府とパソナグループは、関西地域を中心に「イタリア文化・芸術の発信」をテーマにした様々なイベントを展開する予定です。特に注目されるのは、万博会期中にイタリア館劇場で行われるライブパフォーマンスです。このプログラムでは、意欲的な若手アーティストや著名な音楽団体が、日々繰り広げられる舞台芸術やオペラ、ミュージカルのパフォーマンスを披露します。

パソナグループは、これまでも兵庫県淡路島を拠点にして、地域の文化創造や芸術活動に力を入れてきました。特に、オペラやクラシック音楽を通じた地域活性化に取り組み、地域の魅力を発信し続けています。それに対し、イタリア政府は、これらの取り組みがイタリア文化の認知拡大に貢献すると期待しています。

このあらたなパートナーシップの一環として、イタリアの有名なオペラや音楽の文化を日本に伝えることが重視されています。具体的には、淡路島を拠点に活動する「アワジオペラカンパニー」や「音楽島」といったアーティストが参加し、イタリアの音楽文化の魅力を多くの人々に届ける活動を行います。

また、このイタリア文化プログラムは、史上初となるローマ教皇庁と万博のコラボレーションの一環でもあります。これにより、ローマ教皇庁が日本国内で行う文化活動を支援する重要なイベントとなるでしょう。

大阪・関西万博イタリア館劇場のライブパフォーマンス概要

開催期間:

2025年4月13日（日）～10月13日（月・祝）

時間:

毎日17時30分から30分間

会場:

イタリア館劇場（イタリアパビリオン内）

ライフパフォーマンスの内容としては、オペラなどの舞台芸術に関する多彩なパフォーマンスが予定されており、イタリア文化の魅力を体感できる貴重な機会となることでしょう。パソナグループは、アーティストや音楽教育機関との共同作業を通じて、これらのイベントを運営していく責任を担います。

プロジェクト責任者・藤井泰子の活動

今回のプログラムには、広島県出身のソプラノ歌手藤井泰子さんが関与しており、彼女は日本オペラ振興会で学び、ボローニャの音楽アカデミーに留学した経験を持っています。国際舞台での多くの主演経験を生かし、イタリアで人気のテレビ番組への出演も果たしています。彼女は、パソナグループの「アワジオペラカンパニー」の監修も務めており、万博イタリアパビリオンのアンバサダーとしても活動しています。

代表者のコメント

この文化プログラムに関するイタリア館コミッショナーのジェネラル・マリオ・ヴァッターニ大使は、パソナグループとのインタビューの中で、文化的なネットワークがアーティストや教育機関との協力を強化する助けになると語っています。また、パソナグループのCEO南部靖之さんも、イタリアの素晴らしい芸術を多くの日本人に届けることで、心豊かな社会に貢献したいとの意気込みを示しています。

イタリアパビリオンについて

2025年大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」のもとで、イタリアパビリオンは個々の価値を社会の中心に据え、イタリアの人文主義を世界に発信する場所となります。建築家マリオ・クチネッラの設計によるこのパビリオンは、まさに「芸術は生命を再生する」をテーマに、訪れる人々に新たなインスピレーションを与えることでしょう。

このような文化プログラムを通じて、日本とイタリアの架け橋が築かれ、お互いの文化や芸術の理解を深める一助となることが期待されます。このプロジェクトは、大阪・関西万博を機に、長期にわたる文化交流の開始を告げるものとなるでしょう。