新潮文庫から『神獣夢望伝』が登場
2023年の日本ファンタジーノベル大賞大賞作品、武石勝義の『神獣夢望伝』がついに文庫化し、1月28日に新潮文庫からリリースされました。この受賞作は、選考過程で恩田陸、森見登美彦、ヤマザキマリという著名な作家たちの絶賛を受けており、ゲームのような迫力ある中華風ファンタジーが展開されています。
日本ファンタジーノベル大賞とは
1989年に設立された日本ファンタジーノベル大賞は、未発表の自作ファンタジー小説を対象にした公募型の文学賞です。数多の作品が生まれ、その中には酒見賢一の『後宮小説』や畠中恵の『しゃばけ』、さらには森見登美彦の『太陽の塔』なども含まれています。本年度の大賞には、何と全応募作427篇の中から武石勝義の『神獣夢望伝』が選ばれました。
選考委員の評価
選考委員たちからは特に作品の構成と人物描写に対する高評価が寄せられ、各選考委員のコメントも印象的です。
- - 恩田陸:登場人物のそれぞれが強い存在感を持ち、人間臭さが魅力的に描かれています。
- - 森見登美彦:主人公たちの運命をたどるなかで拡がる世界観は、物語の醍醐味そのもの。
- - ヤマザキマリ:正義と理性の崩壊描写が、非常にリアルに表現されています。
物語の概要
『神獣夢望伝』は、神獣の信仰を背景に持つ村から一人の男が出奔するところから始まります。彼の唯一の願望は、軍隊で出世し、愛する恋人を取り戻すことです。同時に、村に無邪気に居ついた少年もまた、彼の抱える夢の景色を求めて旅に出ます。この物語では、愛と裏切り、戦乱や謀略が交錯し、各キャラクターの複雑な思惑が絡まりあい、衝撃的な運命へと進んでいきます。読者は圧倒的なスケールと隅々まで緻密に描かれた人物の生き様に、思わず息を呑むことでしょう。
著者:武石勝義
武石勝義は1972年に東京で生まれ、早稲田大学の第一文学部を卒業しました。2022年には自身のデビュー作「夢現の神獣 未だ醒めず」が改題され、『神獣夢望伝』として日本ファンタジーノベル大賞2023大賞を受賞した実力派作家です。その他にも短篇がいくつかのアンソロジーに収められています。
書籍情報
- - タイトル: 神獣夢望伝
- - 著者名: 武石勝義
- - 発売日: 2026年1月28日
- - 造本: 文庫版、電子版
- - 定価: 825円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-106561-8
- - 詳細URL: 新潮社
新潮文庫からこの作品が登場することで、多くの読者が「神獣夢望伝」の世界に触れることになります。ぜひ手に取って、武石作品の魅力を体感してみてください。