医療的ケア児の施設
2023-03-28 10:00:01
守口市初!医療的ケア児のためのショートステイ施設が増設へ
守口市は、医療的ケア児を受け入れるショートステイ施設「オールケア守口」の新たな施設を開設することになりました。今回の施設は、2024年度中の開業を目指しており、既存の「ここね」に続く2ヵ所目の医療的ケア児受入可能な施設となります。
これまで守口市内には、公立病院を含めた医療型ショートステイ施設が存在せず、民間で運営される医療的ケア児受入可能なショートステイは「ここね」1施設のみに限られていました。医療的ケアを必要とする障がい児の数は増加しており、地域の支援体制を向上させることが求められています。
特に、2005年から2018年までの間に日本全国で医療的ケア児は倍増し、2022年のデータでは在宅で人工呼吸器管理が必要な子どもの数も急増しています。このような現状を踏まえ、ショートステイ施設の整備が急がれています。医療的ケアとは、日常的に行われる専門的な医療行為であり、これを提供できる施設が地域に求められています。
守口市の市民からは、医療的ケアに対応できる施設を増やしてほしいという声が多く寄せられています。特に、近隣に医療的ケア児を受け入れるショートステイが不足していることから、地域の福祉的支援の充実が願われています。実際に、2020年には、市内で医療的ケアを必要とする子どもたちへの支援が必要だとの認識が広がりました。
この新施設は、株式会社オールケア守口が運営し、代表取締役の吉田広美氏は、地域生活支援に向けた活動をさらに強化すると述べています。オールケア守口は2003年に創業し、これまで重症心身障がい児や医療的ケアを必要とする方々へのサポートを行っています。
新しいショートステイ施設の開設によって、福祉の拡充だけでなく、地域の雇用の創出にも寄与することを目指しているとのことです。吉田氏は、「障がいの有無に関わらず、すべての地域住民が共に暮らせる社会を築いていきたい」と語っています。
オールケア守口が提供するレスパイトケア、つまり介護者が一時的に介護から離れられるシステムは、介護による心理的な負担を軽減するための重要な手段となります。介護者の心身の健康を保つために、ショートステイの利用は一層重要になるでしょう。
地域のニーズに応えることで、医療的ケアを必要とする子どもたちとその家族が支援を受けられる環境が整うことになります。これは守口市全体にとっても大きな意義を持つ出来事です。
今回の施設開設に関する契約が締結されたことで、守口市の医療的ケア児に対するサポートが新たな一歩を踏み出しました。
今後の施設の詳細な設計・運営に関しては、地域の意見を反映させながら進めていく必要があります。地域に根ざした医療と福祉の連携が進むことを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社オールケア守口
- 住所
- 大阪府守口市大久保町5丁目39番6号
- 電話番号
-
06-6916-0555