神奈川県住宅供給公社本社ビルが生まれ変わる!環境配慮と防災対策を強化したリニューアル
1973年に竣工した神奈川県住宅供給公社(以下、公社)の本社ビルは、半世紀以上の時を経て、大規模なリニューアルを行いました。単なる老朽化対策だけでなく、環境への配慮と災害への備えを強化し、従業員にとってより快適な執務空間を実現しました。
今回のリニューアルでは、「ライフサイクルコストの低減」、「快適な執務空間」、「自然災害発生時の事業継続」を3つの重点項目として掲げ、様々な工夫が凝らされています。
環境負荷低減への取り組み
地球温暖化対策や資源の有効活用を意識し、次のような取り組みが行われています。
省エネ性能の向上: 窓ガラスを断熱性能の高いLow-E真空ガラスに交換し、照明をLED照明に更新することで、エネルギー消費量を従来比約46%削減、年間約300t-CO2の削減を目指しています。
バリアフリー化: 車いす使用者用の駐車スペースやスロープを新設し、アクセシビリティの向上を図りました。
EV充電器の設置: 脱炭素社会の実現に向けて、駐車場にEV自動車充電器を設置しました。
自然災害への備え
近年、自然災害の増加が懸念される中、災害発生時の事業継続を確保するため、次のような対策が講じられました。
電気設備の移設: 地下にあった電気設備を屋上ペントハウスに移設することで、津波や高潮による被害リスクを軽減しました。
受水槽の設置: 災害発生時における断水対策として、地階に受水槽を設置し、30名4日分の飲料水と450名1日分の水を確保しました。
地域活性化拠点「Kosha33」がリニューアルオープン
公社ビル1・2階には、地域活性化拠点「Kosha33」が2018年にオープンしました。今回のリニューアルでは、「情報発信」「日本大通りエリアの活性化」「来館者・勤務者へのサービス提供」の3つのコンセプトを掲げ、新たに以下の機能が加わりました。
LOCAL BOOK STORE kita.: 横浜で暮らし働く人々が集い、本を通じたコミュニケーションを育む書店スペース
mass×mass: 会員制コワーキングオフィス。ドロップインも可能です。
ベーカリー三三: 伊勢原・平塚産の小麦を使用したパンを提供するベーカリー
Kosha33シェアラウンジ: 公社ビル勤務者向けの休憩・交流スペース
Kosha33ホール: セミナーや勉強会などイベントを開催できるホール
公社は、「Kosha33」を通じて、日本大通りエリアの活性化に貢献するとともに、地域住民との連携を強化していくことを目指しています。
公社の取り組み
神奈川県住宅供給公社は、社会情勢の変化に対応し、持続可能な社会の実現に向けて、様々な取り組みを行っています。
賃貸住宅管理事業: 県民の住まいを支える賃貸住宅の管理
高齢者住宅事業: 高齢者の住まいと暮らしをサポートする高齢者住宅の運営
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地域貢献: 地域住民との交流イベントやボランティア活動
公社は、今後も「皆様が笑顔で暮らし、選んでもらえる住宅」を提供することで、地域社会の発展に貢献していきます。