やさいジョブが誕生
2024-08-20 18:34:21

新たな農産業の未来を切り拓く「やさいジョブ」の誕生

新たな農産業の未来を切り拓く「やさいジョブ」の誕生



株式会社農業総合研究所が、農産業専門の人材サービス会社「やさいジョブ」を設立したことを発表しました。「持続可能な農産業を実現し、生活者を豊かにする」というビジョンを掲げ、同社は特に人手不足が叫ばれている農業の現場に着目しています。

農産業が抱える人材不足の現状


いま、農業界では生産から小売に至るまで、幅広い分野で人材不足が顕著です。農林水産省の調査によれば、経営体の7割以上が「後継者を確保できていない」と回答しており、特に70歳以上の経営者の中でも後継者の確保ができているのは3割未満という状況にあります。このような危機的な状況が農業の継続性を脅かしているのです。

一方、地方移住への関心が高まっており、特に若年層の移住志向が増加しています。2022年の内閣府の調査では、東京圏に住む34.2%の人々が地方移住に興味を持っていると回答し、その中でも20代の割合は45.2%に達しています。

「やさいジョブ」の役割とは


新しく設立される「やさいジョブ」は、このような状況に対処するために、農業に関する人材マッチングを行うことを目的としています。特に、農業に関連する生産や流通、小売分野での人材紹介を通じて、生活者の生活を豊かにするための支援を行います。企業のニーズに応じた適切な人材を紹介することが可能なだけでなく、求職者に対しても「農業を仕事として考える」ための情報を提供することが期待されています。

この新会社の特徴は、一般的な人材紹介サービスでは得られない生きた情報を求職者に提供できる点です。農業総合研究所が長年にわたり培った人脈と情報網を活かし、より具体的な求人情報を提供することで、求職者の関心を集めることができます。さらに「畑から食卓まで」というコンセプトの下、農業全般を対象にした情報提供がなされる予定です。

「やさいジョブ」の今後の展開


今後、「やさいジョブ」は2024年9月に設立予定で、年内に有料職業紹介事業の認可を取得する計画です。事業が本格化すれば、求職者への農業に関する移住支援や就職支援サービスの提供を行うほか、農産業関連企業の採用活動支援やビジネスマッチング、地方活性化支援サービスなど、多岐にわたる支援を展開する予定です。

新たに立ち上がるこのサービスが、農業界の人材不足を解消し、持続可能な農業の実現に寄与することが期待されています。若者の地方移住が進む中で、農業という職業の魅力を多くの人々に伝える架け橋となるその役割に、今後大いに注目が集まることでしょう。

会社概要


「やさいジョブ」の本社は東京都品川区に位置し、代表取締役には肥田 祐希氏が就任します。彼は同志社大学法学部を卒業後、リクルート社での経験を経て、農業総合研究所に転職。その後、農業に特化した人材サービスの必要性を感じ、今回の設立に至りました。農業総合研究所は、和歌山県に本社を構え、農産物流通のリーディングカンパニーとして確固たる地位を築いています。私たちの食卓を支える農業の未来に向けたこの新たな一歩が、業界を変えるきっかけとなることを期待しましょう。


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会社情報

会社名
株式会社農業総合研究所
住所
和歌山県和歌山市黒田99-12寺本ビルII4階
電話番号
073-497-7077

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