住友林業、LGBTQ施策で4年連続ゴールド認定を達成!
住友林業株式会社は、2023年11月14日に発表された「PRIDE指標2025」で、最高評価のゴールド認定を受けました。この評価は、LGBTQが誇りを持って働ける職場環境の実現を目指す取り組みを示すものであり、同社は4年連続でこの栄誉を受けています。
PRIDE指標とは?
PRIDE指標は、2016年に設立された任意団体「work with Pride」により、日本初のLGBTQ施策評価指標として策定されました。この指標は、大きくゴールド、シルバー、ブロンズの3段階で評価され、それぞれの段階には厳格な基準が設けられています。特に、ゴールド認定を受けるためには、5つの評価基準—Policy(行動宣言)、Representation(当事者コミュニティ)、Inspiration(啓発活動)、Development(人事制度・プログラム)、Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)—を満たす必要があります。
住友林業の具体的な取り組み
住友林業は、LGBTQへの理解を広めるために2021年から全社的な研修を実施しています。約600名の役員や部門責任者を対象にしたこの研修では、正しい知識の浸透を図ることを目的としており、全社員にもe-ラーニングが推奨されています。また、社外の相談窓口を用意することで、個別の相談にも対応できる体制を整えています。
さらに、同社は2022年1月に「パートナーシップ制度規程」を制定し、同性パートナーや事実婚パートナーにも、配偶者と同様の福利厚生を提供しています。これにより、社内における平等な労働環境を追求しています。加えて、Tokyo PrideなどのLGBTQ啓発イベント情報を社内ポータルサイトに公開し、社員にはアライステッカーを配布するなどの施策も行っています。これらの取り組みによって、理解者であるアライを増やし続けています。
今後の展望
住友林業は、SDGsの目標到達年である2030年を視野に入れた長期ビジョン「Mission TREEING 2030」を策定しています。このビジョンの下、地球環境や社会への貢献を視野に入れた9つの重要課題を設定し、その中でも特に「働く人が生き生きできる環境づくり」を強調しています。今後は、サプライチェーンに関わるすべての人々が、生き生きと働ける職場環境を整えていく方針です。
住友林業のLGBTQ施策への取り組みは、今後も継続される方針であり、企業社会の中での重要なモデルケースとして、他社の取り組みにも良い影響を与えることが期待されます。