大手企業向けERP「HUE」が進化を果たす
株式会社ワークスアプリケーションズ(以下WAP)は、7月2日に大手企業向けのクラウドERP「HUE」の最新バージョンをリリースしました。この新バージョンには生成AI機能が標準搭載されており、業務の効率化をこれまで以上に促進する内容となっています。これにより、日本企業の複雑な業務プロセスにさらなる進化がもたらされます。
業務プロセスにAIが自然に組み込まれる
HUEは、業務を標準機能で構成する設計哲学と、統一されたデータ構造を持っており、AIを活用するための最適化が図られています。今回のアップデートでは、ユーザーが具体的な操作を意識することなく、入力や確認、判断といったプロセスにAIが組み込まれることで、業務の効率化と精度向上が同時に実現可能です。
このAI機能は、過去30年間にわたって日本企業と向き合ってきたWAPの豊富な経験に基づいて開発されています。また、「ノーカスタマイズ」と「無償バージョンアップ」という方針のもと、現場の声を柔軟に取り入れて進化してきました。今回のアップデートでも、現場のニーズを反映させつつ、AIが業務プロセスにより自然に、より深く浸透することが可能となったのです。
安全性と最新技術が融合した新機能
新しいAI機能は、Microsoft Azureを基盤とし、圧倒的な安定性と高セキュリティを確保しています。この基盤の上で、Azure OpenAI Serviceが活用されており、特にエンタープライズ環境に相応しい設計になっています。さらに、HUEは国内ERPベンダーとしては早期に宣言型エージェント技術を採用し、Microsoft 365 Copilot上で自然言語による指示を受けて、ERPデータの検索や整形、業務の自動実行を容易にしています。
日本マイクロソフトの期待とサポート
日本マイクロソフトの業務執行役員である木村靖氏は、HUEのAI機能強化を高く評価しています。彼は、「日本企業の複雑な業務プロセスを支えてきたHUEの進化は、業務の変化への対応力を高めるものだ」と述べています。また、Microsoft 365 Copilotとの統合がもたらす業務効率と意思決定の質の向上にも期待を寄せています。
無料オンラインイベント「WorksWay 2025」の開催
WAPは、生成AI・AGI時代への備えとして、無料オンラインイベント「WorksWay 2025」を開催します。このイベントでは、有識者が企業の戦略について語り、HUEのAI活用コンセプトと新機能の詳細が紹介される予定です。
講演のテーマは「AI-READYなERPが、企業の明日を変える──ノーカスタマイズ×無償VerUpによる継続成長の実現」で、7月30日に行われます。参加申込は公式ページから可能です。
まとめ
ワークスアプリケーションズが提供するHUEは、業務の効率化、精度向上をもたらす革新的なERPです。今回は新たに生成AI機能を搭載し、企業の業務プロセスに自然に溶け込む設計がなされています。未来の業務を支えるHUEの進化から目が離せません。今後の展開にも注目です!