『無冠帝』の急成長
2020-06-11 12:50:01

日本酒市場に若者の風を吹き込む『無冠帝』の急成長とは?

日本酒市場に若者の風を吹き込む『無冠帝』の急成長



近年、日本酒市場は高齢化が進んでいますが、そんな中で現れたのが吟醸酒『無冠帝』です。このブランドは、一般的な日本酒ユーザーの平均年齢が70代であるのに対し、40~50代を中心に支持を集めており、特に平均年齢が20歳若い愛飲者をターゲットにしています。この新しいアプローチが功を奏し、出荷数量はなんと2年間で1.8倍に急増しました。

無冠帝の誕生とその意味



『無冠帝』は1983年に誕生し、その名は「無冠の帝王」から来ています。この名は、他人と比較することなく自分自身の価値を見出すという志を表しています。主に40代のビジネスパーソンをターゲットに、特に「日本酒スルー世代」と呼ばれる層にアプローチしています。この世代は、若い世代に比べ日本酒に対する偏見が強い傾向があり、無冠帝はその壁を乗り越えようとしています。

独自の情報発信で魅力を伝える



『無冠帝』の成功の裏には、特異な情報発信のスタイルがあります。ブランドはブログ形式のオウンドメディア「BREW」を運営し、さまざまなトピックを扱いながら日本酒と接点が無い層に向けてメッセージを発信しています。これにより、日本酒に対する距離感を縮めることに成功しています。

トレンドを逆行する出荷数量の伸び



『無冠帝』は、日本酒業界全体の減少傾向とは反対に、2018年3月以降に出荷数量が上昇しました。このデータは、国税庁が発表した全国の日本酒の出荷数量を元にしたもので、無冠帝の出荷はモデルチェンジした2018年を基準に指数化されています。この成績は、『無冠帝』がいかに市場のニーズに応えているかを示しています。

品質改良と製法の革新



さらに、『無冠帝』の急成長の背景には、品質改善と製法の革新があります。このブランドは、「非加熱充填」技術を採用し、フレッシュさと豊かな香味を同時に楽しむことができる製品を実現しました。これにより、初心者でも飲みやすい甘い香りとまろやかな旨みが感じられ、食事にも合わせやすい一品に仕上がっています。

商品概要と販売情報



『無冠帝』は、菊水酒造が製造した日本酒で、原材料には新潟県産米が100%使用されています。価格は580円(税別)で、2020年6月16日から全国のセブン-イレブンでの店頭販売が決まっています。お酒の香りや味わいは吟醸らしい華やかさは控えめで、すっきりとした辛口が特徴です。このような特徴が、若い世代からの支持を集めているのです。

まとめ



日本酒業界は高齢化が進む中、無冠帝はターゲットを明確に定め、若い世代にも魅力を伝えることで急成長を遂げました。今後もこのブランドが日本酒市場にどのような影響を与えるのか、期待が高まります。

会社情報

会社名
菊水酒造株式会社
住所
新潟県新発田市島潟750
電話番号
0254-24-5111

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