高砂市の教育現場に革新をもたらす「キュビナ」の導入
兵庫県高砂市において、学習eポータルとAI型教材「キュビナ」が市立中学校に正式に採用されることが報告されました。2025年の9月から、全6校の中学校での利用が始まる予定で、約2300人の生徒がこの新しい教材を活用できることになります。この取り組みは地域の教育改革の一環として、子どもたちに対する個別最適な学びの提供を目指しています。
「子どもが主役の学び」に向けて
高砂市は「子どもが主役の学び」という教育ビジョンを掲げています。このビジョンの実現に向け、教職員の研修、ICTの積極的活用、そして多様な学び方に応じた支援が行われています。これにより子どもたちの学ぶ環境が整えられ、各自のペースやスタイルに合わせた教育が進められています。
「キュビナ」はAIが児童生徒一人ひとりの理解度を分析し、最適な問題を提示する機能を持っています。これによって、生徒のつまずきを的確に把握し、彼らの主体性を高めるためのサポートが行われます。また、教員にとっても授業の負担軽減につながることが期待されています。
全市立中学校での一斉導入
このたびの正式採用により、高砂市内のすべての中学校2年生及び3年生が「キュビナ」を利用することになります。この導入により、同一のドリルソフトを全校で活用することで、教員同士の指導方法の情報共有が進むことが期待されています。研修や他校との連携も円滑になり、教職員が互いに学び合う環境の整備にも寄与するでしょう。
市教委は、7月以降に導入される全ての学習データを市全体で分析することで、教育の質を均一に保ちながら、個別の支援を高度化できる施策も検討しています。
COMPASSの思い
「キュビナ」を提供する株式会社COMPASSは、全国の小中学校においてすでに100万人以上の子どもたちに利用されています。彼らは今後も、教育現場におけるICTの普及を通じて、個別最適な学びを万人に届けるリーディングカンパニーとしての役割を果たし続ける考えです。COMPASSは、教育の質を向上し、子どもたちの未来を支えるために邁進しています。
2018年度から2020年度にかけては、経済産業省の「未来の教室」実証事業に採択された実績も持ち、さらに「日本e-learning大賞 経済産業大臣賞」や「グッドデザイン賞」といった栄誉も受賞しています。
結論
この取り組みは、市内の教育現場に革新をもたらし、児童生徒が「自分に合った学び」を体感できる貴重な機会となります。教員と生徒が共に成長できる環境を整えることは、地域全体の教育水準を引き上げるために重要なステップであり、高砂市の教育ビジョンの具体化に向けた第一歩として期待されています。