フィリピンとの軍事協力を考える報告会開催、戦争リスクにどう立ち向かうか

報告会の概要

2024年9月18日（水）に衆議院第一議員会館国際会議室で「軍事化する国際協力にNO！〜戦争リスクを高めるフィリピンとの『準同盟』」というテーマで報告会が開催されます。このイベントは、NGO非戦ネットが主催し、フィリピンとの軍事協力について特に焦点を当てます。国際情勢が緊迫する中、我々はこの問題を深く考える必要があります。

報告会の背景

近年、日本は国際協力の枠組みを見直し、特に対外援助における「非軍事原則」から転換を図る動きが見られます。この流れの中で始まったのが政府安全保障能力強化支援（OSA）であり、今年の支援対象国にはフィリピンを含むいくつかの国家が名を連ねています。この支援は、主に中国に対抗する目的で進められており、フィリピンには自衛隊の中古装備やトレーニングといった実質的な軍事援助が行われています。

特に注目すべきは、7月に締結された自衛隊とフィリピン軍の間の部隊間協力円滑化協定（RAA）です。この協定により、両国の軍事的な結びつきが一層強まったとされていますが、それに対する懸念の声も上がっています。フィリピンの市民団体からは、「中国を刺激するリスクがある」との声明が発表され、住民たちが軍事介入に対して反対の立場を示しています。

参加者の視点

今回の報告会では、フィリピンの事例を通じて、日本の軍事協力の現実を浮き彫りにします。具体的には、NGO非戦ネットのスタッフやジャーナリストなどからの発言が予定されており、現地の市民社会からのメッセージも紹介される見込みです。その中で、フィリピンにおける「準同盟」関係の影響について議論し、問題点を掘り下げていきます。

ストレートな視点で、現地の声を聞きながら進行予定の質疑応答セッションでは、来場者からのコメントも受け付けることが計画されています。このような双方向の意見交換によって、より豊かな理解が深まることでしょう。