有料動画配信の現状
2019-08-26 10:20:01
有料動画配信サービスの利用率が20%に到達、市場動向を探る
有料動画配信サービスの現状と今後の展望
最近の調査により、有料動画配信サービス(SVOD、TVOD、EST)の利用率が過去1年で20.6%に達したことが明らかになりました。この数値は、DVDやブルーレイの購入・レンタル、有料テレビ放送を上回るもので、映画館の利用率(43.8%)にはまだ差があるものの、有料テレビ放送(20%)やDVD・ブルーレイの購入(19.3%)を超えたことに注目が集まっています。特に、定額制見放題のサービスが前年からの伸びを見せ、利用率は17.7%に達しています。
利用者の傾向とSVODの台頭
調査によると、SVODを利用する人の57.2%がSVODのみを利用しており、併用でTVODも利用する層は35.4%に上ります。この結果から、VOD利用者全体の92.6%がSVODを利用していることがわかります。一方で、TVODの利用者は前年から減少傾向にあり、SVODの人気が一層高まっていることが伺えます。
認知度の変遷と各サービスの競争
有料動画配信サービスの認知度に関して、Amazonプライム・ビデオが49.1%に達し、Huluを追い抜いて首位に立ちました。この値は前年から10.1ポイントの増加を記録しています。続いて、Netflixが34.7%、DAZNが32.1%と、両者とも前年からの増加が見られます。これは、各サービスが独自のコンテンツや利便性を強化していることを反映しているでしょう。
利用率に関しても、Amazonプライム・ビデオは8.7%に達し、他のサービスを大きく引き離しました。NetflixはHuluを僅差で上回り、利用率2位に浮上しました。また、アニメ専門のdアニメストアも前年の14位から9位に進出しており、これも注目すべき動向です。
調査の目的と方法
この調査は毎年6月に実施されており、有料動画配信サービスの利用実態を詳しく分析することを目的としています。調査対象は13歳から69歳の男女合計5,934人で、インターネットを用いたアンケートを通じてデータが集計されています。調査内容には、各サービスの認知度、利用状況、さらには映画、ドラマ、アニメ各ジャンルの嗜好性についても取り入れられています。
調査の結果は、映像コンテンツの権利者や動画配信サービスの事業者にとっても市場動向を把握するための重要な材料となります。また、これにより今後の利用者拡大に向けた分析も行われる予定です。
まとめ
有料動画配信サービスの利用率が20%を超え、市場の動向が注目されています。特にSVODサービスの成長が顕著で、競争が激化する中で各サービスがどのように進化していくのかが、今後の鍵となるでしょう。これからも新たなトレンドを追いながら、視聴者にとってより魅力的なコンテンツが提供されることが期待されます。
会社情報
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