インドネシアにおけるテラドローンの新展開
テラドローン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:徳重 徹)は、自社の子会社であるTerra Drone Indonesiaが、農業用ドローン「G20」のTKDN認証を取得したことを正式に発表しました。この認証は、インドネシアの製品が現地由来の原材料や労働力をどの程度取り入れているかを示す重要な指標であり、政府や公的プロジェクトへの参加を促進するものです。
TKDN認証の意義
TKDN(Tingkat Komponen Dalam Negeri)とは、製品の国産比率を測る基準で、製品に含まれる現地原材料や労働力の割合が所定の基準を越えた場合、商業活動での認証を付与する制度です。この認証を取得することで、テラドローンはインドネシア国内でのプロジェクト参画や部品調達が容易になることを期待しています。
政府の重要な政策の一環として、この体制は現地産業の育成、サプライチェーンの強化、雇用の創出に寄与しようとしています。特に、ドローン業界においては、この認証がプロジェクトへの参加機会を広げる多くの利点をもたらすのです。
「G20」の設計と機能
テラドローンが自社開発した「G20」は、20kg/20Lの大容量タンクを備え、広範囲にわたる散布が可能な農薬や肥料散布のためのドローンです。自動航行ルート生成機能、障害物回避機能、地形に合わせた飛行モードなどの先進技術を搭載しており、特に段々畑や丘陵地帯など不規則な地形でも対応できるのが特徴です。また、防水、防塵性能と部品の迅速交換を可能にする設計も施され、より効率的に現場で利用できることを重視しています。
認証取得の経緯
テラドローンがこのTKDN認証を取得するためには複数のステップを踏みました。2025年3月にサプライヤーの選定を行い、技術的な検証も進めました。その結果として、「G20」はTKDN認証基準の30%を上回る31.26%の国産比率を達成し、無事に認証を獲得するに至りました。これにより、ドローンのメンテナンスや部品交換が迅速に行えるようになり、サービス提供の向上が図られます。
将来的な展望
テラドローンは、今後「G20」の国産比率を50%まで引き上げることを目指すとともに、他の農業用ドローンのTKDN認証取得も進め、サービスのさらに広がりを見込んでいます。インドネシアにおける農薬散布サービスの拡大を通し、その貢献が国内産業の発展に繋がると信じています。
テラドローンのビジョン
テラドローンは「Unlock “X” Dimensions(異なる次元を融合し、豊かな未来を創造する)」というミッションのもと、さまざまな産業でのドローンの利用を推進してきました。農業や測量、点検分野での累計3000件以上の実績を誇り、ドローンサービス企業としても世界的に評価されています。これからもテラドローンは、グローバルプラットフォーマーとして、社会課題の解決に向けて邁進していくことでしょう。