富士河口湖周辺のオーバーツーリズム解消を目指すスタンプラリーの実施

富士河口湖1周スタンプラリーで地域の魅力を発見

　一般社団法人富士河口湖町観光連盟は、富士河口湖周辺の過剰観光（オーバーツーリズム）を解消し、地域の魅力を広めるため、2024年3月1日より「富士河口湖1周スタンプラリー」を開催することを発表しました。観光客の増加に伴い、地域の受け入れ能力を超えた混雑が問題視されていますが、このスタンプラリーを通じて訪問者の流れをより分散させる狙いがあります。

スタンプラリー概要

　スタンプラリーは、西湖や精進湖、本栖湖を含む富士河口湖町内の10エリアを巡り、スタンプを集める形式で実施されます。参加者は無料で参加でき、各エリアに設置された観光施設でスタンプを押印するだけで簡単に挑戦できるのです。参加者全員には500円から最大100万円分の観光連盟会員施設で使用可能な商品券を獲得できるチャンスが用意されています。

参加方法と期間

　スタンプラリーの開催期間は、2024年3月1日から2025年2月28日までの1年間です。参加希望者は観光連盟会員施設でスタンプ用紙を入手し、各エリアを巡ってスタンプを押印した後、応募フォームに必要事項を記入し送信します。応募はお一人様1回まで可能で、抽選会は2025年3月22日に行われます。

富士河口湖周辺の観光スポット

　参加者は、富士河口湖町内の様々な観光施設を巡ることができ、魅力的なエリアが多数用意されています。以下に代表的なエリアと施設を紹介します。

船津エリア

- 河口湖遊覧船：戦国時代の「水軍」をモチーフにしたスタイリッシュな遊覧船で絶景を楽しめます。
- ハーブ館：多彩なハーブ製品やカフェ、体験教室が楽しめるショップです。

小立エリア

- 三七の広場：全国各地から集めたワインとオリジナル飲茶カフェが楽しめます。
- ミューズ館：与勇輝の人形作品を展示する美術館です。

勝山エリア

- 道の駅勝山：地元特産品の販売や美味しいレストランも人気。
- 富士ビューホテル：絶景を楽しみながら優雅に過ごせるリゾートです。

奥河口湖エリア

- Caféさくら：美味しい手作りスイーツや名物料理が揃っています。
- 足和田ホテル：自然と調和した素敵な白亜の洋館での宿泊も魅力。

北河口湖エリア

- 久保田一竹美術館：染色家の精緻な作品を展示。
- ほうとう研究所：自家製ほうとう麺にこだわった名店です。

大石エリア

- おおいしや：新鮮な農産物を提供し、観光情報の案内も行っています。
- SDGsまなび館：多目的駐車場とテーマ館で学びと体験が一体化。

参加の意義と期待

　今回のスタンプラリーは、観光客が特定のスポットに集中することなく、広範囲に富士河口湖町の魅力を体験してもらうことを目的としています。オーバーツーリズムの解消と地域活性化を目指し、より多くの人にこの美しい地域を知ってもらう貴重な機会となることでしょう。観光連盟代表の山下茂氏は、「この新しい取り組みを通じて、富士河口湖の多面的な魅力を発見していただきたい」と話しています。

　これからの季節、富士河口湖周辺の美しい自然や観光スポットを堪能しながら、スタンプラリーを楽しむ良い機会となります。ぜひこの機会に、地域の魅力を再発見なさることをお勧めします。