近年、国内テレビ業界は成熟期を迎え、視聴者層の変化や人口減少といった影響を受けています。このため、テレビ放送やコンテンツ制作、広告事業と幅広く展開している国内キー局は、新たな収益源を求めて海外市場への進出を積極的に模索しています。そんな中、慶應義塾大学の学生とマサチューセッツ州立大学MBA生が共同で、国内テレビ局の経営課題に関するプロジェクトを実施しました。
このプロジェクトのテーマは、「国内キー局の経営戦略担当者として、海外市場で100億円以上の売上を上げるための具体的な事業戦略を提案する」ことでした。この重要なテーマに対し、UMassMBA生と慶應生からなるプロジェクトチームは、海外市場での売上を飛躍的に伸ばす戦略を詳細な市場分析に基づいて提案しました。具体的には、プログラムを通じて知見を深めた両グループは、国内キー局が有する強みを最大限に活用した戦略的アプローチを模索しました。
発表会は実施され、プロジェクトチームのメンバーが集まり、海外戦略センターのメンバーに向けて提案しました。発表は大きな成功を収め、多くの方々から高い評価を受けました。内容は大きく分けて1. 海外進出の重要性、2. 国内コンテンツが有する海外市場層の機会、3. 具体的な海外進出案、の3つに及びました。まず、第一部では、対象企業や競合の分析を通じて海外進出の重要性を示し、次に国内コンテンツが持つ海外市場における機会、さらには実際にターゲットとする地域毎の展開案を提案し、最終的には収益への落とし込みを行いました。
審査員からは、「短期間でここまで深い研究ができて、非常に驚きました。特に、各分野の専門知識を活かしたアプローチが印象的で、今後も相談させていただきたいほどです」といったポジティブなフィードバックを頂きました。
このプロジェクトに参加した学生たちは、自身の学びを実世界に活かす経験を積むことができ、成長の機会となりました。UMassMBAの齋藤浩史講師は、「異なる世代、キャリアのメンバーが協力し合い、新たな視点から問題解決に挑んだことは非常に意義深い経験でした」と語ります。
財務会計などMBAに必要な基礎的知識を身につけた後に、さらに高度な課程に進むことで、受講生は柔軟な学びが実現できる「マサチューセッツ州立大学MBAプログラム」は、国際的なビジネスシーンで求められる能力を育成するための環境を提供しています。今後もUMassMBAでは、このような挑戦の場を提供し続ける方針です。そして、これからのテレビ業界の発展に貢献することを願っています。
このプロジェクトを通じて、UMassMBA生と慶應義塾大学生は、相互に得られる知見を共有し、異なる視点からのアプローチを学ぶことで、今後のキャリア構築にも役立てていくことでしょう。その結果、両者のさらなる成長とともに、国内では大きな影響を持つ新たな海外進出戦略が実現していくことが期待されます。