明石市の新たな試み、コミュニティバスでのデジタル決済
明石市が誇るコミュニティバス「Tacoバス」において、2025年4月から2026年3月の期間にキャッシュレス決済の実証実験が始まる。このプロジェクトは、二次交通のデジタル化を進めるRYDE株式会社によって推進されている。この実験では、RYDEが提供するモビリティプラットフォーム「RYDE PASS」を通じて、デジタル版回数券が販売されることとなる。
キャッシュレスの未来を体験
この取組の中心となるのがRYDE PASSの導入で、従来の回数券と異なり、スマートフォンを使って簡単に乗車できるようになる。これにより、利用者は財布を出さずに、スマートフォンのアプリから直接チケットを提示することが可能になる。
また、デジタル版回数券は100円券や50円券のセットとして販売され、使用有効期限は購入日から半年間。このシステムは、明石市に住む中学生以上や小児、さらに障害者手帳を持つ方々に配慮した価格設定がされている。
RYDE PASSとは何か?
RYDE PASSは、鉄道やバス、旅客船など様々な交通機関の乗車券をデジタル化し、誰でも手軽に購入できるように開発されたプラットフォームである。この仕組みを導入することで、交通事業者にとっても初期の開発費や保守費用を抑えることができ、デジタルサービスの運用が可能になる。
RYDE株式会社のビジョン
また、RYDE株式会社の代表である杉崎正哉は、「世のため、人の移動のため」というコンセプトのもと、まちの交通をより分かりやすく、楽しくすることを目指している。地域公共交通のデジタル化を通じて、より持続可能な社会を実現するための取り組みを続けている。
知っておくべきポイント
実証実験は、明石市内の利用者に新しい交通体験を提供することを目指したものであり、Tacoバスの利便性向上が期待されている。
- - 実証実験期間:2025年4月1日〜2026年3月31日
- - デジタル回数券の価格:100円券11枚1,000円、中学生以上が対象。
- - 小児料金:50円券11枚500円、明石市以外に住む障害者手帳保持者が対象。
このように、明石市の交通システムにおいてもデジタル化の波が押し寄せてきており、利用者の利便性向上や利活用促進が期待される。この試みが成功すれば、今後の公共交通にも新たな風を呼び込むこととなるだろう。