西表島のエコツーリズム体験ウミガメと共に学ぶ「ウミガメディスカバリー」

西表島のウミガメとその生態を学ぶ貴重な体験

沖縄県の美しい自然が広がる西表島。ここは日本初のエコツーリズムリゾートとして注目を集めている「西表島ホテル by 星野リゾート」によって、新たな観光体験が提供されます。このリゾートでは、2025年の6月から9月までの期間限定で、ウミガメの生態を学びながら、実際の観察を行う「ウミガメディスカバリー」ツアーが開催されることが発表されました。

このユニークなアクティビティでは、西表島近海に生息する3種類のウミガメ（アオウミガメ、タイマイ、アカウミガメ）について深く学ぶことができます。まずは「ウミガメの学校」での講義を通じて、ウミガメの生態や重要性を理解し、その後、実際にビーチや海での観察を通じて、ウミガメの行動を間近で体験します。

豊かな自然環境でのウミガメ観察

西表島は、ウミガメが住むのに適した素晴らしい自然環境が整っています。珊瑚礁や藻場、そして人の手が加えられていないビーチなど、多様な生態系が広がっています。実際、近年ではホテル目の前のビーチ「月ヶ浜」で、9ヶ所のウミガメの産卵痕が確認されており、繁殖活動も活発に行われていることが分かっています。ウミガメはその全てが絶滅危惧種に分類されているため、自然環境の保護が非常に重要です。

詳細なプログラム内容

「ウミガメディスカバリー」は以下のようなスケジュールで行われます。

1. ウミガメの学校（9:30）：ガイドスタッフがウミガメの生態や見分け方について解説。ウミガメたちの生活圏や行動について楽しく学びます。

2. ウミガメ産卵痕の調査（10:30）：月ヶ浜で実際にガイドと一緒に産卵痕を探し、その特徴を学びながら、ウミガメの産卵行動を知ることができます。

3. ウミガメ観察（14:00）：ボートに乗りウミガメの泳ぐ姿や食事をする様子を観察。さらに、シュノーケリングが行われ、海中を自由に泳ぎ回るウミガメと直接触れ合えるチャンスがあります。

このツアーの参加料金は一人16,000円であり、ウミガメの学校、調査、シュノーケリングのレンタル、ランチが含まれています。事前予約が必要で、天候によっては中止や内容変更の可能性があるため、注意が必要です。

環境保護とエコツーリズムの重要性

ウミガメの保護を目的としたこのアクティビティは、単なる観光体験にとどまらず、参加者に自然との共存や保護の大切さを教える機会でもあります。近年、ウミガメの数は増加していますが、同時に海草の食害など新たな問題も懸念されています。また、海洋プラスチックの問題は、ウミガメの健康にも深刻な影響を与えています。参加者が学び、感じることで、地域の自然環境保護へとつながることが期待されます。