赤ちゃんの言葉を育む新しい方法
赤ちゃんが言葉を覚える過程は私たち大人にも非常に興味深いものです。従来の読み聞かせが効果的であることは広く知られていますが、最近の研究では、実は「歌いかけ」がより高い効果を発揮することが判明しました。これを反映する形で、株式会社高橋書店が新たに出版した『ことばをおぼえるうたえほん』は、親子の絆を深めるだけでなく、赤ちゃんの言語発達を促進するための素晴らしい一冊です。
新刊の概要
『ことばをおぼえるうたえほん』は、2025年5月20日に発売されました。監修を担当したのは、白百合女子大学名誉教授や東京外国語大学名誉教授など、多くの経験を持つ田島信元氏です。本書には、赤ちゃんが楽しむために歌われている人気の6曲が収められており、その数とリズム、色やストーリーに関する理解を助ける工夫がされています。
歌いかけの効果
『ことばをおぼえるうたえほん』は、単なる絵本ではなく、歌いかけを通じて赤ちゃんに楽しみながら言葉に触れさせることを目的としています。音楽を聞くことで脳には多くの刺激が与えられ、言語能力の向上が期待できます。例えば、「チューリップ」の歌では色を、「はと」の歌では数やリズムを学ぶことができます。これは、赤ちゃんが自然に言葉を覚える手助けとなります。
赤ちゃんに歌いかける際には「はとがいっぱいいるね」や「これがおほしさま、おつきさまもいるね」といった声かけをすることで、見ている絵に触れたり、興味を持つきっかけを与えたりできます。このようなインタラクティブなアプローチは、単に歌を聴くだけでは実現できない深い理解やコミュニケーション能力の向上につながるのです。
カラフルなイラストも魅力
本書は美しいカラフルなイラストを豊富に取り入れており、赤ちゃんの視覚的興味を引くことを目指しています。イラストはそれぞれの歌に関連したもので、赤ちゃんがさらに興味を持ち、色や形、物の名前を覚える手助けをします。耐久性の高いボードブック仕様で、家庭内はもちろん、お出かけにも非常に便利です。
監修者の田島信元氏
田島信元氏は1946年に福岡県に生まれ、東京大学大学院を修了し、博士号を取得されました。彼は長年にわたり、乳幼児から高齢者に至るまでの生涯発達過程についての研究に従事し、数多くの幼児教育プログラムを検討してきました。彼の豊富な経験と知識が本書にも反映されています。
書誌情報
- - 書名:ことばをおぼえるうたえほん
- - 価格:1,100円(税込)
- - ページ数:20
- - サイズ:170×150mm
- - ISBN:978-4-471-10477-1
赤ちゃんの言語発達を助けるために、ぜひこの楽しい歌いかけ絵本を手に取ってみてはいかがでしょうか。親子のコミュニケーションがさらに豊かになるはずです。