黒沢薫と中西アルノの音楽成長ドキュメント『Spicy Sessions』
TBSチャンネルで放送中の音楽番組『Spicy Sessions』が新たな挑戦を見せています。この番組は、ゴスペラーズの黒沢薫と乃木坂46の中西アルノがMCを務めるスタイルで、音楽に対する情熱を観客と共有することを目的としています。
番組のスタート
『Spicy Sessions』のスタートは、黒沢とプロデューサーがカレーを食べながら「本気で魅せる音楽番組を作りたい」と語り合っていたのがきっかけだとのこと。その思いが次第に具体化し、番組開始から1年を迎えることができたことを黒沢自身も嬉しそうに振り返っていました。収録では、アーティストお互いのルーツや好きな音楽について話が弾み、音楽を取り巻くリアルな瞬間がそこでつながっていく様子が伺えます。
収録の様子
2025年初頭の収録は、J:COM浦安音楽ホールという新しい大舞台で行われ、中西は大きな客席を前に「遠くまで歌を届けたい」と語りました。ゲストにはSING LIKE TALKINGの佐藤竹善が登場。彼の楽曲「Spirit Of Love」では、黒沢と中西が見事なコーラスで曲を盛り上げます。特に、黒沢が語った「ラジオはアプリじゃなくて聞いていた」というエピソードは、世代の違いを感じさせるものがあり、観客を笑わせるきっかけにもなりました。
佐藤とのセッションでは、彼が学生時代から愛してやまなかったEaglesの「Hotel California」を演奏。音楽のルーツを掘り下げていく中で、黒沢は「多彩なジャンルが詰まっていた」と理解を深める場面もあり、音楽を作り上げる過程の楽しさが表現されていました。音楽には、ただ聴くだけでなく、観客自身が新たな発見を得る要素があることがこの番組の魅力です。
中西アルノの成長
中西アルノは、番組の裏テーマが「自身の成長ドキュメント」であることを認識しているようで、彼女の表現力の幅が広がっている様子が見受けられます。彼女が歌ったさユりの「フラレガイガール」では新たなアプローチで感情を込めるスキルを披露し、ますます成長する姿を見せています。最初のホールでの収録についての彼女の感想は、自分の音程が取りづらく不安だったが、観客の存在によってその緊張が和らぎ、パフォーマンスに集中できたというものでした。
ゲストアーティスト
続く3月の収録には家入レオが登場。彼女の開放感あふれる「雨風空虹」が披露されると、観客もそのエネルギーに合わせて盛り上がりを見せました。家入とも流れるようなやり取りが見え、MCの黒沢が彼女を“スパイス”と例えて紹介する場面では、楽しい雰囲気の中でセッションが始まります。歌割りの調整やキーの変更に関する会話は、プロの音楽家としての視点からの貴重な瞬間を捉えており、観客にとっても音楽の新たな魅力を再発見できる機会となっています。
まとめ
『Spicy Sessions』は、ただの音楽番組ではありません。アーティストの成長を目の当たりにできる、そのプロセスとリアルな瞬間を感じることができる場所です。毎回違うゲストが新しい「スパイス」を提供し、観客も一緒にこの音楽の旅を楽しむことが期待されます。放送を通して観客が新たな音楽を発見することが出来る、そんな『Spicy Sessions』を見逃さないでください。