年賀状の手間は年代や地域で違う？全国調査で見えた実態

年が明けると日本には年賀状を送り合う文化が根付きますが、近年ではその手間を感じる人が増加しています。アフィリエイトプラットフォーム「afb（アフィビー）」を運営する株式会社フォーイットは、全国の20代から60代までの男女500人を対象に年賀状に関するアンケートを実施。その結果、年賀状作成に対する手間の感じ方が年代や地域によって異なることがわかりました。

年賀状作成の手間とは？

調査の結果、最も多い「手間だ」と感じるポイントは「宛名を書くこと」で、48.2%の回答者が挙げました。これに次いで「手書きメッセージを書くこと」が46.4%、そして「デザイン・写真を選ぶこと」が29.4%という結果になっています。逆に、「手間だとは感じていない」と答えたのは19.0%に留まります。

年代別の手間の感じ方

年代による差も顕著で、30代以上では手間と感じる人が80%から90%に達する一方で、20代ではおよそ60%程度と比較的低めです。最近の傾向として、特に若い世代は新年の挨拶をメッセージアプリやSNSを通じて行うことが多く、年賀状に対する興味が薄れていると言われています。ただし、年賀状を書くことが好きな20代の人たちにとっては、手間を感じないケースが多いのかもしれません。

未婚と既婚の違い

未婚の人に比べ、既婚者が年賀状を手間だと感じやすいことも注目すべきポイントです。既婚者は結婚によって知人と連名で年賀状を出す割合が増えるため、必然的に書く枚数が増加します。対して、未婚の回答者の中で「マナー・ルールを確認すること」が手間だと感じている割合は既婚者のほぼ2倍です。この傾向は、未婚者がより若い世代であることと関連していると思われ、フォーマルなマナーを確認することの手間を感じやすいのかもしれません。

居住地域による違い

居住地域によっても状況は異なります。近畿地方と九州・沖縄では年賀状に対する手間を感じる人が多く、特に九州・沖縄ではその傾向が顕著です。実際、ニッセイ基礎研究所の調査によると、この地域では年賀状を「出していない人」の割合が最も高いとされています。沖縄ではビジネスなどの形式的なやりとりを除けば、友人や親戚との挨拶を直接行うのが主流という文化があるのかもしれません。

年賀状の未来

最近の日本郵便の発表によれば、令和7年用の年賀はがきの発行枚数は10.7億枚で、前年に比べて25%減少しました。デジタルコミュニケーションが一般化する中で、年賀状がどのように位置づけられるのか注目が集まります。しかし、年賀状にはデジタルでは表現できない温かみや思いが込められています。デジタル化が進む中でも、年賀状列車の文化を楽しむ方法は多く存在します。インターネット上でのデザイン作成や宛名印刷のサービスも増加しているため、これらを活用することで手間を軽減しながら、季節の挨拶を楽しむ機会を持つことができるでしょう。

まとめ

年賀状に関する意識調査を通じて、手間の感じ方が年代や地域によって違うことが明らかになりました。特に若年層の年賀状離れに対し、既婚者は多くの手間を感じている様子が浮かび上がります。デジタル化が進む中で、年賀状を通じて伝えられる思いを大切にしつつ、新しいスタイルを検討していくことが求められているようです。年賀状のプロモーションやサービスを通じて、思い出に残る新年のご挨拶をしてみてはいかがでしょうか。