兵庫県発信！天然皮革ブランドがパリファッションウィークに登場

兵庫県の天然皮革がパリファッションウィークに進出

兵庫県は、その伝統的な皮革産業を活かし、『兵庫天然皮革』（HYOGO LEATHER）のプロモーションを行っています。地場のデザイナーやブランドが、兵庫県産の天然革製品を使用したアイテムを通じて、ファッションの本場であるパリの舞台に挑むことが決定しました。この取り組みは、兵庫県皮革産業協同組合連合会が主導し、地元産業の活性化を図る一環として位置付けられています。

パリファッションウィークでの発信

プロジェクトは、2016年1月20日から始まる「パリメンズファッションウィークFall-winter 16 / 17」からスタートします。このイベントでは、兵庫県にゆかりのあるデザイナーたちが、兵庫の天然皮革を使用した独自のデザインを披露する機会が設けられます。また、期間中には兵庫県のパリオフィスにおいて、兵庫天然皮革を提供したタンナーの展示も行われ、デザイナーたちの創造力を国内外にアピールします。

地域産業の強化

兵庫県は、国内で生産される牛革、馬革の約70%と80%を占める集積産地として知られています。この地域では、さまざまな皮革製品が製造され、バッグやシューズ、衣料小物など多岐にわたる商品を供給しています。特に牛革や馬革に加え、鹿や羊を使用した製品、多様な機能性を持つ革素材を取り扱うため、デザイナーたちにとっては理想的な環境が整っています。

プロジェクトの目的

このプロジェクトでは、兵庫県の地場産業、特に皮革製品のブランド化を進めることを目的とし、デザイナーと産地がひとつになり、世界市場へ向けての発信力を高めることを目指します。これにより、地域経済の振興や雇用の創出にもつながることが期待されています。

出展ブランドとその魅力

参加するブランドには、兵庫県出身のデザイナーによる「A VONTADE」や「cornelian taurus by daisuke iwanaga」、さらに「master-piece」などがあり、各ブランドは独自の視点で兵庫の天然皮革を活かした商品を展開します。これにより、兵庫の豊かな文化と技術が融合した革製品が、世界中のバイヤーやファッション関係者に向けて紹介されることになります。

兵庫県皮革産業の未来

兵庫県皮革産業協同組合連合会の取り組みは、ただ新しい商品を生み出すだけでなく、地域全体の連携を強め、現地のタンナーやメーカー、デザイナーたちが協力することで、より強固な経済基盤を築くことに寄与しています。

現在でも、兵庫県内の皮革関連企業は連携しつつ、お互いの技術やノウハウを持ち寄り、革製品の品質向上に努めています。これからも『ひょうご天然皮革』は、国内外でその名を広め、地場産業の魅力を伝える要となるでしょう。