BLUEDOTがInter BEE 2025で登場
AI動画処理の最先端を行くBLUEDOTが、2025年11月19日から21日まで千葉の幕張メッセで開催されるInter BEE 2025において、独自に開発した3つのAIソリューションを発表することが決定しました。それでは、各技術の詳細を探ってみましょう。
AIリマスタリング技術「Walrus」
「Walrus」は、高解像度へのリマスタリングを実現するAIソリューションです。過去のアーカイブ映像をSD/HD解像度からフルHDや4Kに復元できる能力を持ち、視覚的な迫力を持った映像を提供します。
この技術は、特に放送、ドラマ、ドキュメンタリー、DVDなどのレガシー映像に対して効果的で、AIがシーンごとの構成要素を理解し、色味や質感まで再現。顧客の内容に応じたAIモデルを学習させることで、再撮影なしに高品質な復元を可能にします。BLUEDOTのCEO、ジョン・ミンヨン氏は「リマスタリングは単なる復元ではなく、コンテンツに新たな生命を与える創造的な過程である」と強調しています。
リアルタイム超解像技術「Bluewhale」
次に、リアルタイムでの超解像技術「Bluewhale」です。このソリューションは、生放送やライブ配信の映像を遅延ゼロで4Kに変換。特にスポーツやコンサート中継、さらには防犯カメラの映像をはっきりとした画質で提供します。
これにより、既存の放送インフラをそのまま利用できるため、IPTVやOTTサービス、ライブ制作、セキュリティ分野においてもコスト削減と質の向上を両立できるのです。
知覚品質最適化技術「PQO」
なお、PQOはAIを活用して、知覚品質を維持しながらビットレートを平均で30%以上削減する技術です。これにより、動画配信業者や放送局は、動画品質を保ちながらトラフィックや保存コストを削減できます。ジョン・ミンヨン氏は「品質を維持しながらコストを下げることは、メディア産業内の根本的な課題だ。PQOはその解決策を提供する」と語っています。
提供オプションについて
BLUEDOTのこれらの技術は、カスタム、クラウド、SDKといった形で提供されます。クライアントニーズに応じて柔軟に対応する姿勢が、業界から注目を集めています。ブラウザベースのプラットフォーム「Kokoon」では、これらの超解像AIを即時に試すことも可能です。
日本市場へのアプローチ
日本は、技術の進化と多くのレガシーコンテンツを持つ国であるため、BLUEDOTはInter BEE 2025を通じて放送局や動画配信プラットフォームとの新たな提携を目指しています。韓国では既にSPOTVやCPBCなどで実績を持っており、日本のメディア企業が4Kワークフローに移行する際の支援を行います。
「日本は放送、アニメーション、デジタルコンテンツのリーダーです。日本のパートナーと共に、高品質で効率的なメディア制作環境を構築したい」とジョン・ミンヨン氏は語っています。
Inter BEE 2025におけるブースの情報
BLUEDOTは、Inter BEE 2025に出展し、自社の技術を実演します。会期は2025年11月19日から21日、会場は千葉の幕張メッセ。事前ミーティングやサンプル映像のテストにも対応していますので、多くの方々に技術を実体験していただける貴重な機会となるでしょう。