不動産業界の改革
2024-02-08 10:00:03

不動産業界の改革者、幹部全員退職の真相と新たな組織運営の挑戦

不動産業界の改革者、アルマデグループの挑戦



2009年に福岡市で創業したアルマデグループ。一般的な不動産業と異なり、同社は新卒採用を毎年実施し、成果主義の中でもチームの一体感を生み出す独自の運営スタイルを持っています。代表の本田幸一郎社長は、会社が成長を続ける中で経験した幹部全員の退職を契機に、組織の在り方を抜本的に見直すことを決意しました。

過去の経営危機と組織革命



アルマデグループは、順調に成長していた中で2015年に幹部3名が突然辞職するという大打撃を受けます。この出来事は、過去の個人主義的なスタイルがもたらした問題を浮き彫りにしました。社員同士のつながりが希薄で、いざという時にも頼れる関係が築かれていなかったことが、結果的に厳しい状況を招いたのです。

社長の本田はこの危機を逆にチャンスと捉え、自身のやり方を全否定することから組織の改革をスタートしました。経営理念を策定し、人を大切にする環境を整えることに尽力します。

組織運営の刷新



組織の指針を定めることが重要だと認識した本田は、経営理念の策定に取り掛かりました。また、社員を巻き込む形で経営計画書を作成し、目指す方向性を明確にしました。このプロセスは、全社員が共感できるビジョンを持つことにつながり、組織全体の意識が変化していくきっかけとなったのです。

新卒採用を進める中で、未経験者を育てるためのマニュアル作成や教育体制の整備も行われ、全社員が共通のゴールに向かって取り組める風土が育まれていきました。中途採用のみで運営する一般的な不動産会社とは一線を画す、新たな運営スタイルが確立されたのです。

DX化とチーム制の導入



アルマデグループでは、単に新卒を採用するのではなく、彼らを即戦力として育成するための仕組みを開発しました。業務を細分化し、新卒社員が担当できるタスクを明確にすることで、彼らの成長を促しています。また、デジタル技術を取り入れたデータ管理や業務の効率化も進められ、DX化が進行しています。

このような変革は、社員の成長を促すだけでなく、結果的に組織全体の業務効率を向上させ、安定した経営を実現しています。

苦悩したコロナ禍と新たなステージ



コロナ禍により民泊事業が基本的に撤退に追い込まれる中でも、本田は「人を大切にする組織」を維持するため、残る社員を何が何でも守る使命感に燃えていました。新卒採用を続けることで未来を見据え、次なるステージに備える姿勢は、組織の一体感を高めることにも寄与しました。

未来への展望



アルマデグループは、社員の成長とともに組織を進化させることを使命として掲げています。経営者自身の体験をもとに、同業他社へのアドバイスやフォロワーの相談にも応じるプラットフォームを立ち上げるなど、業界全体の活性化に貢献する意向を示しています。

本田社長の実体験を基にした新たな組織運営のノウハウは、今後の福岡だけでなく全国の不動産業界においても大きな影響を与えることでしょう。

会社情報

会社名
株式会社アルマデ
住所
福岡県福岡市博多区御供所町 12-1 JCI 御供所ビル2F
電話番号
092-260-7448

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