GE新型発電システム発表
2012-09-27 11:00:02
GE、新型コンバインドサイクル発電システム「FlexEfficiency 60」を発表~世界12億ドル規模の受注獲得~
GE、高効率・低環境負荷の新型発電システム「FlexEfficiency 60」を発表
GEは、天然ガスを活用した高効率コンバインドサイクル型発電システム「FlexEfficiency 60」を発表しました。このシステムは、熱効率61%以上を達成し、燃料費削減と環境負荷低減に大きく貢献します。さらに、迅速な起動・停止に対応できる柔軟性も備えている点が大きな特徴です。
世界規模での受注獲得
GEは、アメリカ、サウジアラビア、日本市場において、FlexEfficiency 60発電システムの受注額が約12億ドルに達したと発表しました。この規模の受注は、GEの技術力と市場からの高い信頼性を示すものです。
FlexEfficiency 60の優れた特徴
FlexEfficiency 60は、単に効率性が高いだけでなく、再生可能エネルギーとの併用にも最適化されています。風力や太陽光発電の出力変動にも柔軟に対応し、再生可能エネルギーの電力系統への安定的な導入を支援します。これは、世界的な脱炭素化の流れの中で、非常に重要な要素となっています。
環境への配慮
FlexEfficiency 60は、ecomagination認証を取得しており、環境への配慮が徹底されています。年間56,000トンのCO2排出量削減効果があり、石炭火力発電所からの置き換えが進めば、その効果はさらに大きくなります。アメリカでは、乗用車50万台分のCO2排出量削減に相当する、年間260万トンのCO2削減効果が見込まれています。
多様なガスタービンラインアップ
FlexEfficiency 60システムは、顧客のニーズに合わせて、4種類のガスタービンから構成されます。今回発表された7F 7シリーズは、運用上の柔軟性と高い効率性を両立しており、すでに顧客への提供を開始しています。他にも7F 5シリーズ、7F 9シリーズ、7F 3シリーズがラインナップされ、185MWから300MWまでの幅広い出力レンジに対応します。
世界の電力事情に対応
世界の送電網は50Hzと60Hzに分けられており、GEはこれまで50Hz地域向けにFlexEfficiency製品を提供してきました。今回のFlexEfficiency 60は60Hz地域にも対応し、天然ガスと再生可能エネルギーの両方を効果的に活用できるシステムとなっています。
主要プロジェクトへの導入
FlexEfficiency 60は、すでにいくつかの主要プロジェクトに導入されることが決定しています。
中部電力(日本)西名古屋火力発電所: 6基の7F 7シリーズガスタービンが導入され、2018年3月までに運転開始予定です。
Riyadh発電所(サウジアラビア): 8基の7F 5シリーズガスタービンとジェネレーターが導入されます。
Cherokee クリーンエア・クリーンジョブ・プロジェクト(アメリカ): 2基の7F 5シリーズガスタービンが導入され、既存の石炭火力発電設備のリノベーションに貢献します。
Hess Corporation(アメリカ): 2基の7F 5シリーズガスタービンとD11スチームタービンが導入予定。
* その他、アメリカで産業用途への導入も予定されています。
GEの取り組み
GEは、エネルギー、ヘルスケア、運輸など様々な分野で、世界中のインフラ整備やビジネス構築に貢献しています。FlexEfficiency 60は、GEが取り組む環境問題への解決策の一つとして、重要な役割を果たすと期待されています。
まとめ
GEの新型コンバインドサイクル発電システム「FlexEfficiency 60」は、高い効率性、柔軟性、環境配慮という三拍子を揃えた画期的な製品です。世界的な脱炭素化の潮流の中、再生可能エネルギーとの融合による安定的な電力供給に貢献する技術として、今後の活躍が期待されます。
会社情報
- 会社名
-
GEジャパン株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂5-2-20赤坂パークビル
- 電話番号
-
03-3588-5280