倉庫産業の未来
2022-07-01 14:00:06
倉庫産業の未来を切り拓く共同事業と新サービスの展望
倉庫産業の未来を切り拓く共同事業と新サービスの展望
近年、日本の倉庫産業は様々な課題に直面しています。特に労働力不足や固定されたキャパシティの問題が浮き彫りとなり、全体の効率性を損なう要因となっています。こうした中で、現代のビジネスシーンにおいて流通経路を最適化することが求められています。この課題に応えるべく、Gaussyが提供する新たなサービスが注目を集めています。
倉庫産業が直面する課題
国内の倉庫市場は約7兆円に達していますが、その成長を妨げる要因が多く存在します。倉庫業界では、長期契約の締結や属人化により労働力の流動性が低下し、利益を上げるためのキャパシティ拡大が難しくなっています。さらに、製品の消費者への配送には複雑な物流機能が必要であり、このシステムにおける「ムリ」「ムダ」「ムラ」を排除することが求められます。
米国や中国でも同様の課題が報告されていますが、日本市場は特にこの現象が加速しています。例えば、自律走行ロボットの導入や倉庫の空きスペースの有効利用が進む中、ビジネスモデルの革新が必要だと考えられています。
Gaussyが提供する倉庫DXサービス
Gaussyは、この難題を解決するために2つのサービスを展開しています。一つ目は、サブスクリプション型のロボット倉庫運営サービス「Roboware」です。このサービスは、人工知能を搭載した倉庫ロボットを活用することで、誰でも簡単に倉庫運営が可能となります。現在、全国14拠点で5機種のロボットが導入されており、効率的な倉庫運営を実現しています。
二つ目は「WareX」というシェアリング型倉庫サービスです。全国1,000を超える登録倉庫があり、遊休スペースを従量課金で利用できるため、特に中小企業にとっても利用しやすい仕組みです。
これらのサービスは、変化する物流ニーズや荷量に柔軟に対応できる体制を構築し、ビジネスに新たなチャンスを提供することを目指しています。
パートナーシップの重要性
Gaussyは、三菱商事を筆頭とするパートナー企業との協力のもと、倉庫業界のDX化を進めています。三菱商事はこのたび、自社の倉庫DX事業をGaussyに譲渡し、さらに東大IPCやプロロジスなどの5社が資本参画することで、技術的な支援を行うこととなりました。
この連携によって、各社のデジタル技術や物流不動産の知見を結集し、個々に直面している課題に対する解決策を共創することが期待されています。たとえば、東大IPCはこのパートナーシップが物流業界の労働力不足解消に寄与すると考えている一方、プロロジスは遊休スペースの有効活用に注力しています。
まとめ
Gaussyの「Roboware」や「WareX」といった新サービスは、倉庫産業の課題解決に向けた手段として注目されています。このように、技術革新と企業間の強力な連携が進むことで、今後ますます効率的で柔軟な倉庫運営が実現するでしょう。各企業が持つ専門性を結集し、共に未来の倉庫産業を築いていく動きが始まっています。
会社情報
- 会社名
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Gaussy株式会社
- 住所
- 東京都港区芝大門2-1-16, 8F
- 電話番号
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