リネットジャパングループのライフスキル教育プログラム
リネットジャパングループが提供を開始した「ライフスキル教育」は、特に途上国の貧困層に焦点を当てた人材育成プログラムです。このプログラムは、カンボジアのシェムリアップに位置するSALASUSUというブランドによって開発されました。
自動車整備士育成から始まる
リネットは、カンボジアにおける自動車整備士の育成のため、日本への技能実習生の送出し事業を行っています。今後3年で年間1,000人規模の送り出しを目指します。日本の技術を学び、帰国後にその経験を活かしてもらうことがこのプロジェクトの目的です。
しかし、外国人技能実習制度には様々な問題もあります。実習生の失踪や、低賃金・長時間労働といった課題の背景には、悪質な送り出し業者や、不十分な仕事理解があるとされます。こうした問題を解決するために、新たに導入されたライフスキル教育がカギとなります。
ライフスキル教育の内容
ライフスキル教育では、以下の6つの分野を中心にした教育が行われます。これにより、参加者が自立した生活を営むために必要な基本的な能力を養います。
- - 問題解決
- - 自己管理
- - 基礎リテラシー
- - 自信
- - 職業倫理
- - 対人関係
これらは60以上のアクティブラーニングを通じて学び、自立した職業人になるための基盤を築くことを目的としています。
トレーナー育成プログラム
リネットジャパングループ現地法人では、ライフスキル教育のトレーナーを育成するサービスも展開しています。しっかりとしたトレーニングを受けたトレーナーが社内の人材にライフスキルを教えることで、教育の定着化を図ります。このプログラムは、10月3日から開始される予定です。
SALASUSUについて
SALASUSUは「ものづくりを通したひとづくり」を理念に掲げ、カンボジアの工房で働く女性たちを雇用し、生活の安定・自己の成長を手助けしています。こうした取り組みの中で、ライフスキル教育が非常に重要な要素となっています。工房での訓練を通じて、彼女たちが職業技能だけでなく、生活全般に渡るスキルを身に付けることができます。
未来を見据えた活動
リネットジャパングループやSALASUSUのプログラムは、単なる技能の提供にとどまらず、実習生が帰国後も持続的に活躍できるよう支援することにも重きを置いています。これにより、日本と途上国間の架け橋となり、双方にとって利のある関係を築くことが期待されています。このような取り組みこそが、グローバルな視点から見た人材育成の新しい可能性を切り拓いていると言えるでしょう。