サステナビリティを重視した日本製メンズニットジャケットの新しい形

サステナブルな製品作りが評価されたフェイバニッツの新たな挑戦

終了を迎えようとしている第4期を経て、フェイバニッツ合同会社がついに、令和6年度の荒川区モノづくりブランド「ara!kawa」に認定されました。その背景にあるのは、長年にわたるアパレル業界での経験と、顧客への信頼を重視した製品作りへの信念です。

フェイバニッツとは

フェイバニッツは、日本の伝統技術を基にしたメンズニットジャケットを製造しています。「あら、かわってる。あら、かわいい。」というコンセプトのもと、サステナブルな製品作りを追求し、全パーツを専門的に編んで仕立てることで、裁断工程における廃棄原料をゼロにすることに成功しました。これが、業界でも高く評価される理由の一つです。

何が評価されたのか

同ブランドは、審査を通じてサステナビリティに対する高い意識や、伝統技術への理解を称賛されました。具体的には、以下のような点が評価されました：

- ニット製品への情熱が明確に伝わるデザイン
- 麻糸への強いこだわり、地域とのつながりを意識した取り組み
- 日本の職人技を活かした製造方法と販売方法
- 廃棄原料ゼロの目標設定は、業界の環境問題解決に寄与する可能性

特に「廃棄原料ゼロ」を実現するための「形状編み」という手法が注目されています。これは、パーツごとにサイズを決め、無駄な裁断を排除することで実現されます。一般的なアパレル製品では20～30%の裁断ロスが生じる中、フェイバニッツはその逆を行っています。

セールを行わない姿勢

さらに、フェイバニッツはセールを行わないことを公言しています。その意図は、最初に購入してくれた顧客への感謝の表現と、興味のある商品が今後も価値を持ち続けるための工夫にあります。それに合わせて、「エンゲージメントプライシング」というユニークな価格設定を導入し、先行予約で割引を提供しています。このアプローチにより、不良在庫を最小限に抑えるだけでなく、過剰生産を避けることが可能となっています。

新製品情報

2025年春夏には新製品、リネン100%の「リネンハニカムニットジャケット」が発売予定です。3色展開され、シワになりにくいという特徴があります。通常価格は53,900円（税込）ですが、先行予約で20%OFFで購入できるチャンスがあります。
マクアケでの先行販売ページ
自社ECサイトでも4月中旬に10%OFFでの販売が予定されています。
フェイバニッツECサイト

会社概要

創業者の市勢善浩氏は、一橋大学を卒業後、アパレル業界で経験を積み、数々の海外ブランドに携わってきました。日本製に強くこだわり、ニット職人と連携して開発した製品は、全て日本国内で製作されています。

今後も、フェイバニッツの挑戦が、彼ら自身だけでなく、ファッション業界全体に新たな風をもたらすことを期待しています。また、環境問題への取り組みを強化し、持続可能な未来に向けての一歩となることを願っています。

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