四国電力、業務効率向上のためMenlo Securityを全社導入
四国電力株式会社は、三井情報株式会社と株式会社マクニカと連携し、ブラウザのセキュリティ対策としてMenlo Securityを導入しました。この取り組みは、国内の電力会社として初めて全社的な展開となり、2024年5月を目指して運用が始まります。
VDIリプレースのニーズ
四国電力は、以前からオンプレミス環境でVDI(仮想デスクトップインフラ)を使用していましたが、Webからの不正アクセスやマルウェアの感染リスクを抱えていました。そのため、セキュリティ対策を強化する必要がありました。特に、Webアクセスのレスポンスが遅いことが業務の効率を妨げていたため、大幅な改善を求めていました。
Menlo Securityの導入理由
三井情報は、四国電力に対し、クラウドサービスのプロキシを利用することでセキュリティとパフォーマンスの両立を実現するMenlo Securityを提案しました。この製品は、自社のシステム負荷に合わせてリソースを柔軟に調達でき、Web経由の脅威を分離・無害化します。四国電力は、これによりもたらされる高いレベルのシステム保護に加え、過去の導入実績も踏まえて選定したと言います。
導入後の効果
Menlo Securityを導入した結果、以下のような効果が見込まれています:
- - 強固なセキュリティ対策:社会インフラを担う電力会社として、万全なセキュリティ対策が求められる中、安心してインターネットを利用できる環境が整備されます。
- - 業務の生産性向上:Webアクセスのレスポンスが改善されることで、業務の効率が大幅に向上します。
- - 運用負担の軽減:システム部門への問い合わせが減少することで、運用の負担が軽減され、より効率的な運用が期待できます。
今後、四国電力ではゼロトラストセキュリティを視野に入れながら、Menlo Securityとの統合を検討しています。三井情報は、引き続き顧客の課題に沿った提案を行い、電力業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を強力に支援していく方針です。
四国電力と三井情報の背景
四国電力は、1951年に設立され、香川県高松市に本社を置く電力会社です。63ヵ所の発電所を有し、533万2千kWの総発電量を誇る一方、観光や情報通信などの新たな事業分野にも進出しています。一方、三井情報株式会社は、ICTを基軸にした事業を展開し、「未来社会の当たり前をつくる」というビジョンを持っており、技術と知見を活かした価値創造に挑んでいます。
このような背景を持って、四国電力と三井情報は今後も密接な関係を築き、地域の社会課題解決に臨んでいくことでしょう。